「クリーム」と「クレーム」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「クリーム」と「クレーム」の違いとは?言い換え

この記事では、「クリーム」「クレーム」の違いを分かりやすく説明していきます。

「クリーム」とは?

「クリーム」とは、脂肪分を含んだとろみのある物質のことです。

英語で“cream”と表記し、いくつかの意味があります。

まず「クリーム」は食品の「生クリーム」「カスタードクリーム」を表します。

生クリームは生乳の乳脂肪分で作った乳製品、カスタードクリームは牛乳、卵黄、剥離粉などで作った甘いソースです。

そのほか、「クリーム」は、油分を含んだとろみのある医薬品や化粧品を指します。

軟膏よりも柔らかく、ローションよりも粘度が高く保湿力が高いという特徴があります。

また、「クリーム」は装飾品や設備を手入れする時に塗るペースト状の製品を指します。

例えば、靴にを磨いてツヤを出す時に塗る「靴クリーム」などがあります。

一般に「クリーム」といえば食品の生クリームがイメージされ、生クリームのような淡い黄みを帯びた白色は「クリーム色」と呼ばれます。

「クレーム」とは?

「クレーム」というカタカナ語は、主に二つの意味を持っています。

一つは、食品の“cream”のことです。

“cream”は英語では「クリーム」と読みますが、フランス語では「クレーム」と読みます。

たとえば、生クリームや卵黄を使って作られたフランスのお菓子は「クレームブリュレ」といいますが、日本では「クリームブリュレ」と呼ぶこともあります。

「クレーム」のもう一つの意味は、顧客が企業に対して要望や請求をすることで、その場合の英語表記は“claim”となります。

“claim”は本来、主張する、請求することを意味していますが、日本では顧客が企業に対し不満や苦情を訴えることを指して使われています。

「クリーム」と「クレーム」の違い

「クリーム」「クレーム」の違いを分かりやすく解説します。

「クリーム」は脂肪分を含んだとろみのある物質を指します。

“cream”にあたる食品ならば、英語では「クリーム」、フランス語では「クレーム」と読み、どちらも同じ「脂肪分を含んだとろみのあるソース状の食品」を指します。

つまり、フランス語の読み方という違いがあるだけで意味は同じということです。

ただし「クレーム」が英語の“claim”にあたる言葉ならば、それは請求する、顧客が企業に不満や苦情を訴えることを指しているので、「クリーム」とは全く違う意味になります。

「クリーム」の例文

・『生クリームをふんだんに使ってウェディングケーキを作る』
・『美容成分を配合したクリームで肌をお手入れする』

「洗浄」の例文

・『クレームブリュレは、特に表面のパリパリしたカラメルが甘くて美味しい』
・『知事の失言に対して県民からクレームが殺到する』

まとめ

日本語だと「クレーム」は苦情を連想しがちですが「クリーム」と同じものを指していることがあるのです。

場面から「クリーム」「クレーム」の意味を適切に判断しましょう。