この記事では、「カンピロバクター」と「ノロウイルス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カンピロバクター」とは?
カンピロバクターとは牛や豚、鶏などの腸内に生息している細菌の一種で、食中毒を引き起こすことで知られています。
カンピロバクターには17種類6亜種が存在しており、ジェジュニやコリ、フェタスといった種類があります。
カンピロバクターに感染することで引き起こされるのがカンピロバクター感染症で、下痢や腹痛などが主な症状です。
大半は軽い症状ですが、免疫力が低下していると重症化したり死亡したりすることもあります。
また、顔面麻痺や呼吸困難などの症状が出るギランバレー症候群もごく稀に発生します。
「ノロウィルス」とは?
ノロウィルスは胃腸炎を引き起こす原因菌の1つで、感染すると下痢や嘔吐、腹痛などの症状が出ます。
ノロウイルスは小さな球形をしたウイルスで、感染力が非常に強いのが特徴です。
ノロウイルスに汚染された食べ物を口にすることで感染します。
ノロウイルスによる感染症は冬場に発生する数が多いですが、一年を通して発生するものです。
「カンピロバクター」と「ノロウイルス」の違い
カンピロバクターとノロウイルスは食中毒や胃腸炎を引き起こす細菌の1つです。
カンピロバクターは牛や豚、鶏などの腸に生息していて、犬や猫などペットの糞にも含まれています。
ノロウイルスはあらゆる場所に生息しており、空気中にも漂っています。
カキなど2枚貝に蓄積されやすいとされます。
カンピロバクターによる感染症は、生だったり加熱が不十分な鶏肉を食べることで引き起こされることが多いです。
ノロウイルスによる感染症は、ノロウィルスが蓄積された2枚貝やノロウィルスが付着してしまった食べ物などを食べることで発生することが多いです。
まとめ
カンピロバクターは牛や豚、鶏などの腸に生息している細菌で、ノロウイルスは2枚貝に蓄積されることが多い細菌です。