「ニッケル」と「アルカリ」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「ニッケル」と「アルカリ」の違いとは?二語の違い

この記事では、「ニッケル」「アルカリ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ニッケル」とは?

化学元素の1つで、原子番号28、元素記号Niをもつ金属のことを意味する言葉です。

銀白色で光沢が特徴的で、展延性があり、強磁性を示します。

「ニッケル」は、自然界に広く分布しており、硫化鉱や酸化鉱として存在します。

最大の特徴としては、他の金属に比べて錆びにくいことが挙げられます。

淡水や海水に対しても腐食しにくい性質を持ち、そのため50円玉や100円玉のような硬貨、自動車、スマートフォン、医療機器、建築材料など、生活のあらゆる場面で使用されています。

「アルカリ」とは?

水に溶ける塩基の総称を意味する言葉です。

とりわけ、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物を指します。

「アルカリ」の水溶液は赤色リトマス試験紙を青色に変える性質を持ち、pH値が7以上で酸を中和する能力があります。

また、「アルカリ」は、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの強い塩基性を示す物質として、洗剤や石鹸、化学工業など幅広い分野で利用されていることが特徴的です。

「ニッケル」と「アルカリ」の違い

「ニッケル」「アルカリ」の違いを、分かりやすく解説します。

「ニッケル」「アルカリ」は、どちらも電池の材料として知られる物質を意味する言葉ですが、その性質や用途には違いがあります。

「ニッケル」は、充電式の二次電池に使用されることが多く、その中でもニッケル水素電池は、水素吸蔵合金を使用して水素を金属の形で保存し、これを利用して充電と放電を実施できるため、繰り返し使用することが可能です。

その一方で、「アルカリ」は、電池において、一次電池として分類され、二酸化マンガンや亜鉛を極に使用し、電解液には水酸化カリウムを使用しており、電圧が高く長持ちするという特徴がありますが、充電することはできません。

このように、「ニッケル」「アルカリ」は、それぞれ異なる特性を持ち、使用する状況や目的に応じて適切な方を選ぶことが重要だと言えるでしょう。

まとめ

「ニッケル」は、金属元素としての特性を持ち、「アルカリ」は、化学反応における塩基性の性質を示す物質の総称として使われる言葉です。

両者は化学的性質や用途が異なりますが、人々の生活に欠かせない重要な役割を果たしている存在です。