この記事では、「貴公子」と「王子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貴公子」とは?
「貴公子」【きこうし】は、高貴な家に生まれた男子を指す言葉です。
特に、気品のある若い男子を指す時に使われます。
貴族など高貴な家に生まれた子どもを「公子」【こうし】といいます。
また、「貴」は、尊い、優れていることを意味する漢字で、「貴公子」は「公子」と同じく高貴な家柄の男子を意味し、とりたて気品のある容姿のうるわしい男子を表します。
この言葉は実際に家柄の高い若者を指すこともありますが、家柄に関係なく使われることが一般的です。
容姿が美しく、かつ才能や気品の感じられる男性を「○○の貴公子」と形容することが多くなっています。
「王子」とは?
「王子」【おうじ】とは王の息子のことで、王に即位していない男子を意味します。
また、皇族の若い男子を指します。
英語表記は“prince”(プリンス)です。
これは王族の階級のひとつで王に即位していない青年の王族を指しますが、家柄に関係なく、魅力的でひときわ存在が目立つ若い男性、その人にとって大切な存在にあたる男性が「王子」「王子様」と呼ばれます。
「貴公子」と「王子」違い
「貴公子」と「王子」の違いを分かりやすく解説します。
これらは高貴な家に生まれた若い男子の呼称であるところが共通しています。
違いは「王子」は王族の階級を表した言葉、「貴公子」は家柄の良さを表した言葉で階級ではない点です。
「貴公子」は本来、高貴な家に生まれた男子という意味を持ちますが、とりたて容姿が優れ気品や才能も兼ね備えている若者というニュアンスで使われることが一般的です。
また、家柄に関係なく、魅力的でひときわ目立つタイプの若い男子が「○○の貴公子」「○○王子」のように「貴公子」や「王子」に例えられ、エレガントさが感じられる男子は「貴公子」で人をひきつける魅力のある人は「王子」と呼ばれる傾向がみられます。
「貴公子」の例文
・『彼は育ちが良くて爽やかでイケメンで、まさに貴公子と呼ぶにふさわしい』
・『端正なルックスと上品な身のこなしに貴公子の雰囲気が漂っている』
「王子」の例文
・『隣の国の王子をごちそうで手厚くもてなす』
・『王子様キャラで通している彼は学年で一番女子にモテる』
まとめ
「貴公子」「王子」は高貴な家に生まれた若い男子を指す言葉ですが、家柄に関係なく魅力的な若い男子を形容する際に使われることが多くなっています。
どちらかというと、気品を兼ね備えている男子は「貴公子」で、魅力的でひときわ目立つタイプの男子は「王子」と呼ばれる傾向にあります。