この記事では、「アセスメント」と「観察」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アセスメント」とは?
「アセスメント」は“assessment”と英語表記します。
「アセスメント」は、「査定や事前影響評価」という意味があります。
ちなみに「査定(さてい)」には、「金額や等級、合否などを調査したうえで決定すること」です。
「環境アセスメント」という言葉には、「開発がもたらす環境への影響を、事前に予測、評価すること」です。
このように調査をして、等級や合否を決めたり、評価するような行為を、「アセスメント」と呼びます。
「観察」とは?
「観察」は「かんさつ」と読みます。
「観察」は、「物事の状態や変化を、客観的に注意深く見ること」です。
例えば、物事を注意深くよく見て、状態や変化に気が付ける人は、「観察眼を持つ人」などと言われます。
また、対象となる集団に対して、研究者が何の介入もせずに、健康や疾病に関するデータを集めるような研究を、「観察研究」と呼びます。
「アセスメント」と「観察」の違い
「アセスメント」と「観察」の違いを、分かりやすく解説します。
「アセスメント」は、「査定や事前影響評価」という意味があります。
一方で「観察」は、「物事の状態や変化を、客観的に注意深く見ること」です。
どちらも、何かをよく見るという共通点があります。
しかし、「アセスメント」は、「査定する目的」で物事を注意深く見るのに対して、「観察」は目的を問わず、注意深く見ることを意味するという大きな違いがあります。
「アセスメント」の例文
・ 『環境アセスメントを考えて、開発を進める』
・ 『問題が起こったため、製品アセスメントを行う』
「観察」の例文
・ 『初めての海外なので、周囲を観察する』
・ 『街角で、人々の様子を観察する』
まとめ
「アセスメント」と「観察」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。