この記事では、「欺瞞」と「詐欺」の違いを分かりやすく説明していきます。
「欺瞞」とは?
「欺瞞」は、「ぎまん」と読み、騙したり欺く(あざむく)ことという意味になります。
「欺瞞性がある」、「欺瞞的な行為だ」、「欺瞞に満ちている」などと用いられることが多いですが、「それは欺瞞だ」とストレートにも使える言葉です。
「欺瞞性」や「欺瞞的」は、騙す目的が感じられる場合の表現で、「欺瞞だ」と使った時には、騙す意図があるだろうといった意味だと解釈して構いません。
それほど見聞きする言葉ではありませんが、公的な場でも用いられることがあり、漢字が難しい場合には、「欺まん」と表記して使うこともあります。
「詐欺」とは?
「詐欺」は、「さぎ」と発音し、騙して金銭や金品的な損害を与えることの表現です。
先の「欺瞞」は、騙す、欺くというだけの表現になりますが、こちらはそれによって損害が生じる時に使われる言葉となっています。
刑法上では、最初から騙す意図があってそのような行為が行われた時に使われ、結果的に騙すことになってしまったといった場合には用いられません。
この境界線は難しい部分で、後から「そんな気は無かった」と言われてしまうと、確かに騙す用意をしていたことまで証明しないと、「詐欺罪」は適用されません。
「欺瞞」と「詐欺」の違い
「欺瞞」と「詐欺」の違いを、分かりやすく解説します。
「欺瞞」は、騙す、欺くことで、「詐欺」になると、それによって損害が出ることの表現だと覚えてください。
「騙された」という意味で、よく「詐欺だ」と使うことがありますが、刑法上の観点からも正しい使い方となっていることは少なく、「欺瞞だ」の方が適した表現になります。
ただし、そちらでは言葉として少し難しくなってしまう為、便宜上「詐欺だ」と用いることが多くなっています。
まとめ
「欺瞞」と「詐欺」は、このような違いになります。
「欺瞞」は、読むことができても書くことは難しい言葉なので、「欺まん」としても構いません。