この記事では、「製糖」と「きび砂糖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「製糖」とは?
「製糖(せいとう)」とは、「サトウキビ」や「サトウダイコン」などから砂糖を製造することを意味しています。
「サトウキビ(砂糖黍)」は、イネ科サトウキビ属の多年草です。
「サトウキビ」の茎の中にある糖分を含んだ髄(ずい)が、砂糖の原料となっています。
作られた砂糖は「甘蔗糖(かんしょとう・かんしゃとう)」と呼ばれ、生産地で「原料糖(粗糖)」にされます。
また、「サトウダイコン(砂糖大根)」は、ヒユ科フダンソウ属の二年草で、「テンサイ(甜菜)」とも呼ばれています。
「サトウダイコン」の根にあるショ糖が砂糖の原料になります。
これを煮詰めて出た糖蜜を乾燥させたものが「てん菜糖」、「ビート糖」になります。
そして、「製糖」の英語表記は“sugar manufacture”、“sugar production”などになります。
「きび砂糖」とは?
「きび砂糖」は「サトウキビ」から作られた「甘蔗糖」と呼ばれる「原料糖(粗糖)」の液を精製する途中で煮詰めて作ります。
そのため、「きび砂糖」は薄茶色をしています。
「きび砂糖」をさらに精製して結晶だけにすると、白い砂糖になります。
そして、「きび砂糖」は英語で“cane sugar”、“light brown sugar”などと表記することができます。
「製糖」と「きび砂糖」の違い
「製糖」と「きび砂糖」の違いを、分かりやすく解説します。
「製糖」とは、「サトウキビ」や「サトウダイコン」などから砂糖を作ることをいいます。
一方、「きび砂糖」とは、「サトウキビ」から作られた「原料糖(粗糖)」と呼ばれる「甘蔗糖」の液を、精製する途中で煮詰めて作った薄茶色の砂糖を指しています。
「製糖」と「きび砂糖」には、このような違いが見られます。
まとめ
今回は「製糖」と「きび砂糖」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「製糖」は「サトウキビ」や「サトウダイコン」から砂糖を作ることを表しています。
そして、「きび砂糖」とは、「サトウキビ」から作られた「原料糖」である「甘蔗糖」の液を、精製の途中で煮詰めて作った薄茶色の砂糖を指しています。
「製糖」と「きび砂糖」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。