「マルチキャストアドレス」と「エニーキャストアドレス」はIPアドレスと関係した区別しづらい二つのIT用語ですが、「マルチキャストアドレス」と「エニーキャストアドレス」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「マルチキャストアドレス」と「エニーキャストアドレス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マルチキャストアドレス」とは?
「マルチキャストアドレス」というIT用語は、「そのアドレスに送信されたデータが経路上で複製(コピー)されて、グループに所属するすべてのノード(端末)に対して同一情報を届けられるもの」を意味しています。
複数の機器に同一情報を送る「マルチキャストアドレス」は、IPv6以前からIPアドレスやMACアドレス(ネットワーク機器のアドレス)で使われてきました。
「エニーキャストアドレス」とは?
「エニーキャストアドレス」というIT用語は、「グループに所属する複数のノード(機器)の中で、送信者に最も近い一台のみにデータを送り届けられるアドレス」の意味を持っています。
もっとも近い一つの機器だけに情報を送る「エニーキャストアドレス」は、IPv6で導入することが決められた比較的新しい特殊なIPアドレスになります。
「マルチキャストアドレス」と「エニーキャストアドレス」の違い!
「マルチキャストアドレス」と「エニーキャストアドレス」の違いを、分かりやすく解説します。
「マルチキャストアドレス」とは、「そのアドレスに送信されたデータが中継機器で複製されて、グループに含まれる全ノード(すべての機器)に同じ情報を届けられるもの」を意味していて、以前からIPアドレスやMACアドレスで使われてきました。
それに対して、「エニーキャストアドレス」というのは「全ノード(すべての機器)に同じデータを送信するのではなく、送信者にもっとも近い一台の機器のみにデータを送信する特徴を持つアドレス」を意味しているという違いがあります。
「エニーキャストアドレス」は、IPv6から採用されている新しいIPアドレスの種類になります。
まとめ
「マルチキャストアドレス」と「エニーキャストアドレス」の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「マルチキャストアドレス」という言葉は、「そのアドレスに送信されたデータが経路上で複製されて、グループに所属するすべてのノード(端末)に届くもの」を意味しています。
それに対して、「エニーキャストアドレス」という用語は「IPv6で導入されたアドレスで、グループに所属する複数のノード(端末)の中で送信者に最も近い一台のみにデータが届くもの」の意味合いを持っています。
「マルチキャストアドレス」と「エニーキャストアドレス」の違いを詳しく調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。