「自慢」という表現と「自己満足」という表現はどのように違うのでしょうか。
どちらも日常的によく使われる言い回しですよね。
ここでは「自慢」と「自己満足」について詳しく紹介していきます。
「自慢」の意味や使い方
「自慢」というのは「自分のことや自分に関係のあることを他人に誇ること」という意味です。
例えば、自分の美貌が「自慢」だという人もいれば、配偶者の収入が「自慢」になることもあるかもしれません。
もしも「私の息子は頭が良い」と周りに吹聴しているならば、それは「自分の息子を自慢している」ということになります。
また、このような「自慢」ばかりをしていれば、周りから「あの人は自慢ばかりでつまらない」などと言われてしまうこともあるかもしれません。
「自己満足」の意味や使い方
「自己満足」というのは「客観的評価に関係なく、自分自身に、あるいは自分の行為に自ら満足すること」という意味があります。
例えば、年収200万円ではとても自慢にはなりませんし、到底生活できないと感じる人もいるかもしれません。
しかし、自分なりに自分の仕事に誇りを持ち、この年収に満足している人もいるでしょう。
これが「自己満足」になります。
たとえ勉強していなくても自分が勉強したという気持ちになって満足しているならば、これが「自己満足」です。
「自慢」と「自己満足」の違い
「自慢」というのはあくまでも「自分や自分に関係のある人を他人に誇る」ということであり、「自己満足」というのは他人に誇るのではなくあくまでも「自ら満足する」という意味になります。
「自慢」は他者に向けて発せられるものであり、「自己満足」は自分に対するものです。
このように「自慢」と「自己満足」は意味が異なります。
「自慢」を使った例文と意味を解釈
「あの人は自分の家族の自慢話ばかりで嫌になってしまう」 自分の配偶者の年収を「自慢」し、自分の子供の学校等を「自慢」し、ということであれば、周りから嫌がられてしまう可能性があります。
たまに「自慢」する程度なら問題ありませんが、いつも自分や家族の「自慢」ばかりしていれば、周りにとっては不愉快ですよね。
特に年収や学歴などはあまり他の人には言わない方が良いこともありますので、「自慢」のしすぎには気をつけなければいけません。
「自己満足」を使った例文と意味を解釈
「彼女は自分の料理に自己満足をしていますが、少し勉強した方が良いように思います」
料理が得意という人もいれば、そうでもないという人もいますよね。
あるいは、自分は料理が得意だと思っているいるけど周りはそうは思っていない、ということもあるでしょう。
周りは全然料理が上手だとは思っていないのに、本人が自分の料理に満足していたら、それは「自己満足」ということになります。
もちろん自分で食べるならば料理が「自己満足」でも構いませんが、人に提供するならば「自己満足」ではないほうが良いかもしれません。
まとめ
「自慢」と「自己満足」は意味が異なります。
他人に対して発するものと自分に対して発するもの、という違いがありますので、間違えないように気をつけましょう。