言葉には似たような解釈ができそうなものがたくさんあります。
しかし、厳密に調べていくと微妙に意味合いが違っていることが見えてくることがあります。
例えば、「僥倖」と「セレンディピティー」という言葉もその中に含まれると思います。
そこでここでは、これら2つの言葉の意味や違いを見ていくことにしたいと思います。
「僥倖」と「セレンディピティー」各々の解釈
では、ここで「僥倖」と「セレンディピティー」それぞれの言葉の意味を説明していくことにします。
「僥倖」の意味や使い方
「僥倖」という言葉は普段の生活の中では、滅多に使われることがないでしょう。
それどころか使われている漢字も非常に難しいので、読み方さえ分からない人が多いと思われます。
この「僥倖」は「ぎょうこう」という読み方になるので、ここでしっかりとチェックをしておくとよいでしょう。
意味は「偶然に得る幸せ」という意味がありますが、もう少し詳しく見ていくと、「思いがけない幸い」、「偶然に得る幸運」、「幸運を願い待つこと」というような解釈ができます。
使い方としては、「僥倖を当てにする」、「僥倖を頼むしたことにしよう」、「僥倖に巡り合う」などの用例が挙げられます。
「セレンディピティー」の意味や使い方
「セレンディピティ」は“serendipity”という言葉を語源とした言葉で、「素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること」という意味を持っています。
何かを探している時に、元々探しているものとは全く別の価値があるものを偶然見つけた時に使われるのですが、何気ない場面で、ふとした偶然の出来事で幸運を掴み取るような場面が当てはまります。
また、「求めずして思わぬ発見をする能力」、「偶然の発見」として解釈することもできます。
「僥倖」と「セレンディピティー」の違い
「僥倖」と「セレンディピティー」には、どのような違いがあるのでしょうか?
「僥倖」は「思いがけない幸い」や「偶然に得る幸運」という解釈でしたが、「セレンディピティー」は「求めずして思わぬ発見をする能力」や「運よく発見したもの」という意味があります。
このことから、「僥倖」はタナボタ的な要素がある一方で、「セレンディピティ」は「幸運を発見する能力」と理解することができますので、「僥倖」=「他力」、「セレンディピティー」=「自力」というニュアンスの相違点が見られます。
まとめ
「僥倖」と「セレンディピティー」の2つの言葉を見てきましたが、2つの言葉はとても似通ってるようで、大きな違いがあるので、しっかりと覚えておくようにしましょう。