この記事では、「話し言葉」と「書き言葉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「話し言葉」の意味や使い方
「話し言葉」とは、口語で使われる言葉のことです。
「話し言葉では、一緒の発音になるので紛らわしい」のような使い方になり、例として、「切る」と「着る」がそのような対象になると考えていいでしょう。
これらは「話し言葉」として共に「きる」となる為、文脈によってはどちらの意味で使っているのか分からない場合があります。
そのような時には、上のように紛らわしいと表現されて然るべきです。
また、SNS上でよく見掛ける表現に対して、「話し言葉には向いていない」と使うようなことがあり、そのような言葉も数多く存在しています。
「書き言葉」の意味や使い方
「書き言葉」は、記述して使われる(使う)言葉という意味になります。
先のような「切る」と「着る」について、「書き言葉で見たら、意味が分かった」のように使われると考えると分かりやすいでしょう。
発音が全く一緒で意味が違う、いわゆる「同音異義語」が日本語にはたくさんある為、それが多かったり、違う言葉にもとれてしまう場合には、この「書き言葉」でないと正しく理解できないことも少なくありません。
「書き言葉」とは言いますが、実際に記述したものではなく、パソコンやスマホなどの画面で見る文字もこれと表現して構いません。
「話し言葉」と「書き言葉」の違い
「話し言葉」と「書き言葉」の違いを、詳しく説明していきます。
「話し言葉」は、口語と言い換えることができます。
実際に発音して使われる言葉のことで、同音異義語の扱いには注意しないといけません。
「書き言葉」は、目で見ることができる文字で表現された言葉で、こちらで意味が分からない時には、単語自体や言い回し、比喩などの意味が理解できないということになります。
尚、どちら向けの言葉だというものが存在し、例えば、「貴社」と「御社」がそれに当たります。
これらは意味は一緒ですが、「貴社」だと、話し言葉では「帰社」や「汽車」と間違えてしまうことがある為、そちらとしては「御社」と使うものです。
「話し言葉」を使った例文と意味を解釈
「話し言葉」を使った例文と、その意味の解釈になります。
こちらの場合には、イントネーション次第で意味が変わることがあります。
「話し言葉だからこそ、意味が理解できた」
これは、「それってうまくない」のように聞かれた時のことで、この場合、語尾を下げると、うまくはないと言っており、上げた場合には、うまいだろうと意味していると解釈できます。
このような使い方ができるのは、話し言葉ならではです。
「書き言葉」を使った例文と意味を解釈
こちらは「書き言葉」を使った例文と、その意味の解釈になります。
前述したような、こちら向けの言葉についての例文になります。
「書き言葉では、弊社は小社と使っても構わない」
「話し言葉」で「小社」とすると、「商社」と間違えられることがある為、そちらでは主に「弊社」と使うのが一般的となっています。
これも、「貴社」と「御社」のように、ビジネスではきちんと使い分けないといけません。
まとめ
「話し言葉」と「書き言葉」は、このような違いになります。
どちらに向いている言葉だというものについては、是非覚えておきましょう。