大学の「専攻医」と「専門医」の違いとは?分かりやすく解釈

「専攻医」と「専門医」の違い言葉・カタカナ語・言語

大学の「専攻医」「専門医」は一般の人には同じような資格を持つ医師を連想させる二つの言葉ですが、「専攻医」「専門医」の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、大学の「専攻医」「専門医」の違いを詳細に説明していきます。

「専攻医」とは?

「専攻医」とは?

2018年の新医療制度改革(医学部教育改革)によって生まれた「専攻医(せんこうい)」という言葉は、「2年間の初期臨床研修を終了して、専攻分野を選んだ後の後期研修医(3年間)」を意味しています。

現在の大学医学部の教育制度では、「研修医の初期臨床研修(2年間)」「専攻医の後期研修医(3年間)」で計5年間の医師の研修を行うようになっていて、専攻医段階を終えると概ね「専門医」として承認される制度になっています。

「専門医」とは?

「専門医」とは?

「専門医(せんもんい)」という言葉は、「日本専門医機構が設定した統一の基準で特定の診療分野の実力・技術・知識・経験が認められた専門的な医師」の意味を持っています。

2018年以前まで、学会・医師会・医療関連の協会がバラバラに設けた「専門医の認定基準」に従っていましたが、医療制度改革によって「日本専門医機構」が設けた統一基準で「専門医の認定」を行うように変わりました。

「専攻医」と「専門医」の違い!

「専攻医」と「専門医」の違い!

「専攻医」「専門医」の違いを、分かりやすく解説します。

「専攻医」「専門医」は名称は似ていますが、「専攻医」というのは2018年の新医療制度発足によって生まれた医師の肩書きで、「2年間の初期臨床研修を終了して、専門分野を選んだ後期研修医」を意味していて、研修医ではない「専門医」とは違っています。

現在の医療制度では、「初期臨床研修(2年間)」の段階にある医師を「研修医」とし、「後期研修医(3年間)」の段階にある医師を「専攻医」と呼ぶようになったのです。

「専門医」というのは、2018年以前まで学会・医師会ごとのバラバラの基準だった「専門医制度」を改革して、「日本専門医機構が設けた統一の基準で承認された専門的技能・経験を持つ医師」を意味しています。

まとめ

まとめ

「専攻医」「専門医」の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「専攻医」という言葉は、「2018年の新医療制度によって生まれた概念です。2年間の初期臨床研修を終えて、専攻分野を選択した後期研修医(3年間)のこと」を意味しています。

それに対して、「専門医」というのは「日本専門医機構が設けた統一の基準でその特定診療分野の力量・経験が認められた医師」の意味を持っています。

「専攻医」「専門医」の違いを詳しく知りたい時には、この記事の説明をチェックしてみてください。