この記事では、「祭日」と「祝日」の違いを分かりやすく説明していきます。
「祭日」とは?
「祭日」とは、かつての皇室祭祀令によって定められていた皇室にまつわる宮中祭祀が行われる日のことです。
1947年にそれが廃止された後からは、特にそのようには呼びませんが、その中のいくつかが現在の「国民の祝日」となっています。
例えば、2月11日の紀元節祭は、現在では「建国記念の日」、11月23・24日の新嘗祭は、「勤労感謝の日(23日のみ)」という具合です。
このことから、今でも国民の祝日の中で、皇室祭祀令による由来が上記のような日を指して使うことがありますが、正確な表現という訳ではありません。
「祝日」とは?
「祝日」は、先のように正確には「国民の祝日」と表現する、カレンダー上で休日となる日のことです。
いずれも「祝日法」によって決められている日で、2020年現在では、6月以外の全ての月に存在しており、合計16日がそれに該当します。
日付が固定されている日が日曜日と被ってしまった時には、その翌日が「国民の休日」となる規定があります。
ただし、「祝日」としてはその日付の日が該当し、このような振替によって、実際に休日となる日が減る訳ではない仕組みとなっています。
「祭日」と「祝日」の違い
「祭日」と「祝日」の違いを、分かりやすく解説します。
現在では、正しく「祭日」と表現される日は存在しませんが、「祝日」の中で、かつての皇室祭祀令に由来する日を便宜上、そのように呼ぶことがあると覚えておけばいいでしょう。
「祝日」は、国として休日だと定めている日のことで、「祝祭日」と表現されることもありますが、そちらは正式なものではなく、現在では「祝日」で統一されています。
まとめ
「祭日」と「祝日」は、このような違いになります。
現行の日曜日以外で休日と指定されている日は、正しくは全て「祝日」と呼ぶと覚えてください。