この記事では、「垂涎」と「流涎」の違いを分かりやすく説明していきます。
「垂涎」とは?
「垂涎」の意味と使い方について紹介します。
意味
「垂涎」は「すいぜん」又は「すいえん」と読み、「食べたくてよだれが出ること」「あるものが欲しいと強く思うこと」という意味です。
概要
「垂涎」は、「食べ物が欲しくてよだれを垂らすこと」から転じて、「欲しいものを手に入れたいと熱望することのたとえ」として使われます 実際によだれを垂らすのではなく、それほど強く欲しいと願う気持ちを表します。
「垂涎の的」と言う言葉は、誰もが欲しくてたまらないようなもののことを言いいます。
「涎」という漢字は常用外漢字であり、新聞や教科書など公的な文章では「垂ぜん」と平仮名表記になります。
「流涎」とは?
「流涎」の意味と使い方について紹介します。
意味
「流涎」は「りゅうぜん」又は「りゅうせん」と読み、「よだれを垂らすこと」「人のものを欲しがること」という意味です。
概要
「流涎」も、「食べ物が欲しくてよだれを垂らすこと」「人が持っているものが羨ましいと思うこと」という意味で、「垂涎」とほぼ同じです。
「垂涎」と違うのは、「誰かの物を羨ましいと思う気持ち」が含まれます。
「是非手に入れたい」と思うのではなく、本人は努力をせずに、ただ人のものを見て「羨ましい」「欲しい」と思っている状態を表します。
「垂涎」と「流涎」の違い!
「垂涎」は、「欲しいものがあり、是非手に入れたいと強く思うこと」という意味です。
「流涎」は、「人のものを見て羨ましい、欲しいと思うこと」という意味です。
まとめ
「垂涎」と「流涎」は、欲しいものに対する気持ちが違います。
自分で努力をするのは「垂涎」、ただ羨ましがるだけは「流涎」と使い分けましょう。