この記事では、「出処進退」と「出所進退」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出処進退」とは?
「出処進退」(しゅっしょしんたい)とは、現在の職に留まるか、もしくは辞職するかという決断のことです。
この言葉をよく見聞きするのは、政治家が何か法に触れる、もしくはそれに近いことが行われた場合に、ニュースでの「出処進退に注目される」などといった使い方でしょう。
これを明らかにするという使い方が多く、どちらにするか決断することがその意味になります。
尚、この言葉は、元々は役人に対して同様の意味で使われていた言葉です。
つまり、現在で言えば、役所勤めや官僚などの公務員のみが対象になりますが、特にそこまで気にせず、職業を問わずに広く使われています。
「出所進退」とは?
こちらの「出所進退」は、「出処進退」の誤用です。
「しゅっしょ」を「出所」としてしまった間違いで、このような言葉は存在しません。
漢字変換の際に、「しゅっしょ」で区切ってしまうと、間違ってこのような表記にしてしまうことがあるので注意してください。
尚、この「しゅっしょしんたい」から「出処進退」への書き問題は、過去に漢字検定で出題されたことがあります。
「出処進退」と「出所進退」の違い
「出処進退」と「出所進退」の違いを、分かりやすく解説します。
「出処進退」が正しい表記で、「出所進退」は、その誤用です。
「出処」は、官職に就いているか否かという意味で、それについての「進退」という意味から構成されている言葉です。
前述のように、元は役人に対してのみ使われていた言葉なので、このような語源となっています。
まとめ
「出処進退」と「出所進退」は、このように違います。
「出所進退」は完全な間違いなので、決してそのように記載しないようにしてください。
特に変換の際には、うっかりそのようにしてしまい、気付かないことも多いので気を付けてください。