この記事では、「発明」と「開発」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発明」とは?
「発明」とは、これまでになかった物や、新しい方法の確立を指して使います。
それまでには考えられなかった画期的な物や方法に対して使われる言葉で、現在ではごく普通に見られるものも、誰かによって「発明」されたものです。
例えば、現在では当たり前のように見られる自動車を「発明」したのは、ドイツ人のカール・ベンツという人物です。
その当時としては画期的な「発明」だったのは言うまでもありませんが、このように、一度「発明」されたものは、その後にはそれが存在していて当たり前となる場合も少なくありません。
人間にとってとても有益となる「発明」をすると、かのノーベル賞の対象になることがあります。
近年にそれを受賞した「リチウムイオン電池」の発明者の吉野彰氏がそのいい例です。
「開発」とは?
「開発」とは、何かを大きく変えたり、新たに作り出したり、完成させることで、実際にはもう少し広い意味で使われる言葉です。
「地域の開発」とすると、その地域を大きく変えるという表現になり、「システムの開発」とした時には、それによってシステムが大きく変わったり、新たに作ることだと解釈できます。
「新たに作り出すこと」という意味が、先の「発明」と似ていますが、これまでになかったものや方法の確立という訳ではなく、形がない所から作るという解釈になるので、そこまで似ている訳でもありません。
「発明」と「開発」の違い
「発明」と「開発」の違いを、分かりやすく解説します。
「発明」は、これまでになく、画期的で初めてとなる物を作る、もしくは方法として確立することです。
よって、類似した物や方法が既に存在している場合には、それの応用の範囲ということになり、「発明」と言うことはできません。
「開発」は、何かを大きく変えたり、新たに作り出すことになり、過去に似たようなものがあったとしても、問題なく使うことができる言葉です。
こちらには、これまでにないという意味は含まれていません。
まとめ
「発明」と「開発」は、このように違います。
「発明」は、滅多にできるものでもありませんが、日常のふとしたことから、その為のアイデアが思い浮かぶということも少なくないと言われています。