この記事では、「物理メモリ」と「仮想メモリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「物理メモリ」とは?
「物理メモリ」とは、ハードとしてのメモリ容量を表す言葉です。
これが8GBだとすると、ハードとして8GBが装着されていると考えていいでしょう。
この容量は、多くのPCで増設できるようになっており、ソフトによっては、最低何GBのメモリがないと動作しない(または、不安定になる)という場合があります。
尚、多く積んだとしても、OSでそれを全て使えるとは限らないので注意が必要です。
OSで使えない分は、その上で動作するソフトからも使うことができません。
32ビットOSでは、4GBがその上限となっています。
「仮想メモリ」とは?
「仮想メモリ」とは、ハードとしては搭載されていない仮想的なメモリ空間のことで、ストレージの一部をメモリのように利用することの表現になります。
これが4GBとシステム関連の情報に表示があれば、4GB分が「物理メモリ」とは別にメモリとして利用できることになります。
32ビットOSでは、物理メモリは4GB以上搭載しても、4GBまでしかOSが認識しませんが、この「仮想メモリ」は、それとは別にメモリ空間として利用が可能です。
ただし、ストレージがHDDだと、「物理メモリ」と比較して非常に低速なので、物理メモリでは足りずにこれが使われることになると、システム自体の動作が非常に低速になってしまいます。
「物理メモリ」と「仮想メモリ」の違い
「物理メモリ」と「仮想メモリ」の違いを、分かりやすく解説します。
「物理メモリ」は、ハードとして搭載されているメモリの量のことです。
「仮想メモリ」は、ストレージにページングファイルを作り、あたかもメモリ空間のように使うことですが、アクセス速度が「物理メモリ」より大幅に劣るので、頻繁にここまで使うようになるようでは、システム(PC)として「物理メモリ」が不足していると考えていいでしょう。
まとめ
「物理メモリ」と「仮想メモリ」は、このように違います。
64ビットOSでは実質上、搭載した分だけ「物理メモリ」が使えると考えて構いません。
それは、上限が16TBとなっている為、そこまで搭載できるPCはまず存在しないからです。