「逝去」と「死去」の違いとは?分かりやすく解釈

「逝去」と「死去」の違い言葉・カタカナ語・言語

「逝去」「死去」はほぼ同じ意味をイメージさせる区別しにくい二つの言葉ですが、「逝去」「死去」の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「逝去」「死去」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。

「逝去」とは?

「逝去」とは?

「逝去(せいきょ)」という表現は、「死亡・死ぬこと」「身内・家族ではない他人の死に対する尊敬語」を意味しています。

「逝去」「他人の死の尊敬語」であるため、身内や家族の死について表現する際には使うことができません。

例えば、「大勢のファンに愛された俳優が逝去されました」「元大統領が闘病も及ばず逝去」といった例文でこの言葉を使用することができます。

「死去」とは?

「死去」とは?

「死去(しきょ)」という言葉は、「死ぬこと・亡くなること」「死んでこの世を去ること」の意味を持っています。

「死去」「人間の死・死亡について客観的に伝えることができる言葉」であり、主観的な気分・感情を交えない訃報記事などでは「逝去」ではなく「死去」が使われています。

例えば、「昨夜、祖父が自宅で死去しました」「東大教授のA氏、死去」といった文章・訃報記事で使われます。

「逝去」と「死去」の違い!

「逝去」と「死去」の違い!

「逝去」「死去」の違いを、分かりやすく解説します。

「逝去」の言葉も「死去」の言葉もどちらも「死ぬこと」を意味していますが、「逝去」という表現には「他者の死に対する尊敬の念」が込められている違いがあります。

「死去」という言葉は「永眠」と並んで「身内・家族親族」にも使用することができますが、尊敬語である「逝去」という表現は身内や家族親族には使うことができない違いも指摘できます。

また新聞・テレビのマスメディア報道(訃報の記事・放送)では、個人的感情・主観的な思い入れを交えずに「死亡の事実(ファクト)」だけを客観的に伝えるために、一般に「逝去」ではなく「死去」という表現を使用することになっています。

まとめ

まとめ

「逝去」「死去」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「逝去」という言葉は、「死ぬこと・身内(家族)ではない他人の死の尊敬語」を意味しています。

「死去」というのは、「死ぬこと・亡くなること・死んで現世を去ること」の意味を持っています。

「逝去」「死去」の意味の違いを詳しく知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。