「見栄」と「プライド」は類似の意味を持っている紛らわしい言葉ですが、「見栄」と「プライド」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では例文も紹介しながら、「見栄」と「プライド」の意味・使い方の違いを分かりやすく解説していきます。
「見栄」の意味や使い方
「見栄」という表現は、「見た目・外見・外観」や「人に自慢したり一目置かれたりするために、自分を実際以上の優れた存在に見せようとする態度・意識」を意味しています。
「見栄」の表現の使い方は、「見た目の姿(人から見た自分)を意識して、自分を現実のもの以上に素晴らしいものに見せようとする態度がある時」に使うという使い方になります。
例えば、「見栄を張ると、本当の自分を見せられなくなってつらくなってしまいます」といった文章で使用することができます。
「プライド」の意味や使い方
「プライド」という表現は、「自分自身や自分の仕事・言動に対する誇り・自尊心・自負心」を意味しています。
「プライド」の表現の使い方は、「自分の存在や自分の働き・言動に対して、誇りを持っている場合」や「実力・自己イメージに支えられた自尊心・自負心がある場合」に使うという使い方になります。
例えば、「プライドの高い職人には、それなりの実力と技能があることも多いのです」といった文章で使えます。
「見栄」と「プライド」の違い
「見栄」と「プライド」の意味の違いについて、分かりやすく説明していきます。
「見栄」という表現は、「見た目・外見・外観」や「見た目の良さ(自慢すること)を意識して、実際の自分よりも素晴らしいものに見せたいとする思い」を意味しています。
それに対して、「プライド」という表現は「自分自身や自分の仕事・言動に対する誇り・自尊心(自負心)・矜持・こだわり」を意味しているという違いがあります。
「プライド」の言葉には、「見栄」のような「他人に自慢するために自分を現実の自分よりも大きく(優れているように)見せたいという虚栄心・体裁」の意味合いが含まれていないという違いがあるのです。
「見栄」を使った例文と意味を解釈
「妻は友達に見栄を張って、完成したばかりのタワーマンションの高層階の部屋を買いたがりました」
この「見栄」を使った例文は、「見栄」という表現を、「妻は友達に、自分の暮らしぶりを現実のもの以上によく見せて自慢しようとして」という意味を持つ文脈で使用しています。
「プライド」を使った例文と意味を解釈
「プライドが高いことは悪いことではありませんが、プライドにとらわれて学ぶ機会を失えば大きな損失になります」
この「プライド」を使った例文は、「プライド」という表現を、「自尊心が高いこと(自分に誇りを持っていること)は悪いことではありませんが」という意味合いで使っています。
まとめ
「見栄」と「プライド」の意味の違いを分かりやすく解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
「見栄」の表現は「見た目・外観」や「見た目の良さ・自慢を意識して、自分を実際以上に優れたものとして見せようとする態度」を意味しています。
それに対して、「プライド」の表現は「自分自身や自分の仕事などに対して誇り・自尊心・矜持を持っていること」を意味している違いがあります。
「見栄」と「プライド」の意味の違いを調べたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。
