「手元」と「手許」の違いとは?分かりやすく解釈

「手元」と「手許」の違い言葉・カタカナ語・言語

「手元」「手許」はほとんど同じ意味を連想させる二つの言葉ですが、「手元」「手許」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「手元」「手許」に意味の違いがあるのかを、分かりやすく説明していきます。

「手元」とは?

「手元」とは?

「手元(てもと)」とは、「手の届く近いあたり・道具の手で握る部分・手の動かし方」を意味しています。

「手元」という言葉には、「生活のためのお金(今持っているお金)・経済的な暮らし向き・お箸(お手元)」などの意味合いもあります。

「手許」とは?

「手許」とは?

「手許(てもと)」という表現には、「手元」と同じく「手の届くあたり・手で握る部分・手の動き・生計を立てるためのお金(今所持しているお金)」などの意味があります。

「おてもと」とは中世の女房言葉を語源とする「お箸(おはし)」を意味する言葉ですが、「おてもと」は慣習的に「お手許」とは書かずに「お手元」と書きます。

「手許」「許」という漢字は、「もと(元)・近く・ところ(所)」といった意味を持っています。

「手元」と「手許」の違い!

「手元」と「手許」の違い!

「手元」「手許」の違いを、分かりやすく解説します。

「手元」「手許」という言葉は、どちらも「手の届く近いところ・道具の手で握るところ・手の動き・生計を立てるお金(今持っているお金)・おてもとの箸」といった同じ意味合いを持っています。

「手元」の表現と「手許」の表現の間には、辞書的な意味の違いはないのです。

ただし「手許」の漢字表記における「許(もと)」という訓読みの読み方が、常用漢字表に記されていないため、一般的・原則的には「手元」の漢字表記を用いることが多くなっています。

特に、中世の女房言葉を語源とする箸(はし)を意味する「おてもと」は、「お手元」の表記を慣用的に用いています。

「てもとしきん」の言葉も、「手許資金」ではなく「手元資金」の表記の使用が一般的である違いを指摘できます。

まとめ

まとめ

「手元」「手許」の意味の違いを詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか?

「手元」という言葉は、「手の届くあたり・手で握る部分・手の動かし方」「生活のためのお金・箸」などを意味しています。

「手許」「手の届く近く・手の動き」など「手元」と同じ意味を持っていますが、「許(もと)」の訓読みが常用漢字表にはないため、原則的にはマスメディア・公文書では「手元」の表記を用いています。

「手元」「手許」の意味の違いを調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。