「施設」と「設備」の違いとは?意味を詳しく解釈

「施設」と「設備」の違いと言葉・カタカナ語・言語

「施設」「設備」は似たような意味を持っている混同しやすい言葉ですが、「施設」「設備」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では例文の意味を解釈しながら、「施設」「設備」の意味・使い方の違いを詳しく解説していきます。

「施設」の意味や使い方

「施設」の意味や使い方

「施設」という表現は、「ある目的のために建造物(建物)などを設けること、設けられたその建物」を意味しています。

「施設」という表現には、「児童福祉施設・児童厚生施設・児童養護施設(親のいない子供・虐待を受けた子供を守るための施設)の略称」の意味合いもあります。

「施設」の表現の使い方は、「この敷地には巨大な商業施設が建築される予定です」のように、「ある目的・用途のために設けられた建物」を意味して使う使い方になります。

「設備」の意味や使い方

「設備」の意味や使い方

「設備」という表現は、「建物・車両・船舶などに備え付けられた必要な部屋・器具・機器・装置」「必要な建物・器具・装置などを備え付けること」を意味しています。

「設備」の表現の使い方は、「このマンションはオートロックなどの設備が充実しています」のように、「建物に備え付けられた器具・機器など」を意味して使う使い方になります。

「施設」と「設備」の違い

「施設」と「設備」の違い

「施設」「設備」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。

「施設」という表現は、「ある目的を成就するために、建造物(建物)などをこしらえて設けること」を意味しています。

更に「施設」の表現は、「児童福祉施設・児童厚生施設・児童養護施設(親のいない子供・虐待を受けた子供のための施設)の略称」としても使われています。

それに対して、「設備」という表現は「ある目的のために、必要な建物・器具・装置などを備えつけること、備え付けられた必要な建物や器具類」を意味しているという違いがあります。

「施設」の表現は「ある目的に適った建物・子供の福祉のための公的機関の建物」を意味していますが、「設備」の表現は「大きな建造物の中の建物や機器類」を意味しているという違いがあります。

また「設備」には、「児童福祉施設・児童養護施設の略称」という意味合いはありません。

「施設」を使った例文と意味を解釈

「施設」を使った例文と意味を解釈

「施設」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「施設で育てられた子供たちは、親に学費を支援してもらえないため、進学や就職で不利になりやすい面があります」

この「施設」を使った例文は、「施設」の表現を、「児童養護施設(児童福祉施設)で育てられた子供たちは」という意味を持つ文脈で使っています。

「設備」を使った例文と意味を解釈

「設備」を使った例文と意味を解釈

「設備」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「この会社は、オフィスビルの設備の保守点検を業務としている会社です」 この「設備」を使った例文は、「設備」という表現を、「オフィスビルに備え付けられている機器・装置・器具などの保守点検を業務としている会社です」という意味合いで使っています。

まとめ

まとめ

「施設」「設備」の意味の違いを詳しく解説してきましたが、いかがだったでしょうか? 「施設」の表現は「ある目的を達成するために、建造物などをこしらえて設けること」「児童福祉施設・児童厚生施設(児童養護施設)の略称」などを意味しています。

それに対して、「設備」の表現は「必要な建物・機器・装置などを備えつけたりもうけたりすること、備え付けられたもの」を意味しているという違いがあります。

「施設」「設備」の意味の違いを調べたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。