「国王」と「天皇」の違いとは?分かりやすく解釈

「国王」と「天皇」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「国王」「天皇」の違いを分かりやすく説明していきます。

「国王」とは?

「国王」とは?

「国王」とは、王国制の国家における元首のことです。

アジアではタイやカンボジア、欧州ではスペインやオランダ、英国などがそのような国家に当たり、元首はそれぞれタイ国王、スペイン国用のように呼ばれます。

原則的に、王族と呼ばれる「国王」の一族から次の「国王」が誕生することになり、国家の代表という立場になりますが、政治を統括するケースは稀で、それに大きな影響がある発言などはしても、実務に携わることはあまりありません。

尚、女性の場合は「女王」と表現され、英国では2019年現在、「エリザベス二世」がその女王となっています。

「天皇」とは?

「天皇」とは?

「天皇」とは、現在では日本の「象徴」として存在しています。

政治的な権限は何もありませんが、かつては元首として位置付けられていた時代もありました。

その昔は、この「天皇」から政治的な位が与えられていたことがありましたが、現在の「象徴天皇」という位置付けとなってからは、先のように政治には一切関与せず、そちらの方は総理大臣がトップとなる議院内閣制が採用されています。

その総理大臣は元首という扱いにはならず、国家の代表という存在になります。

「国王」と「天皇」の違い

「国王」と「天皇」の違い

「国王」「天皇」の違いを、分かりやすく解説します。

「国王」は、王国における国家元首で、実権的なトップという位置付けになりますが、直接政治を行うことはほとんどありません。

「天皇」は、現在では日本の象徴として、皇族から序列によって代を重ねている存在で、2019年に即位した令和天皇で126代目となります。

日本の元首と表現されることもありますが、明文上でそのような規定はなく、日本に元首というものは存在しません。

まとめ

まとめ

「国王」「天皇」は、このように違います。

「国王」は、直接政治を行う訳ではないものの、それに大きな影響がある存在だという点が「天皇」との違いになります。

かつては「天皇」が政治を統括していた時代がありましたが、1946年に発布された日本国憲法によって、現在のような象徴という立場となりました。