「国策」と「政策」の違いとは?分かりやすく解釈

「国策」と「政策」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「国策」「政策」の違いを分かりやすく説明していきます。

「国策」とは?

「国策」とは?

「国策」とは、国として行う「政策」のことです。

時の政府が決定し、行うことになりますが、政府となる与党の独断では行うことができず、国会での審議を経た上でないと施行されない場合も多くあります。

国として行うものなので、国民生活全体に関わるような大きな内容なことも少なくありません。

例えば、消費税を10%に引き上げたのもこの「国策」で、海外からの旅行者(インバウンド)に対して、特定の国や地域からは規制するといった内容も、「国策」だからこそできることです。

「政策」とは?

「政策」とは?

「政策」とは、政治的な提案や決断のことです。

これを行うことは「施策」と使われますが、先のように「施行」するとしても構いません。

「国策」とまではいかない、各自治体で決めて実行することや、政党としてのそれにも使える表現で、提案には至ったものの、それが施策されるとは限りません。

都道府県、または市町村単位で行われる「政策」も多く、その場合も、多くはそれぞれの議会を経てから施行されることになります。

「国策」と「政策」の違い

「国策」と「政策」の違い

「国策」「政策」の違いを、分かりやすく解説します。

「国策」は、国(時の政府)としての「政策」のことです。

よって、内容的に大きなものがほとんどで、都道府県や市町村という単位では実現が難しいものが多くなります。

「政策」は、公共的な提案や、その実行に対して使われる言葉で、「東京都としての政策」「新宿としての政策」などと、どのような単位でのものなのかは様々です。

政党が使った場合には、それが国会に提出され、可決されれば「国策」となると考えていいでしょう。

まとめ

まとめ

「国策」「政策」は、このように違います。

「国策」の方が意味や内容的に大きく、また、「廃案となった政策」といった使い方もありますが、主に施行されてこそ、そのように表現されることが多いと考えていいでしょう。