「意欲」と「意識」は同じような意味を連想させる混同しやすい二つの言葉ですが、「意欲」と「意識」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「意欲」と「意識」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「意欲」とは?
「意欲(いよく)」とは、「自発的・積極的に進んで、何かの物事・活動をしようとする心の働き」を意味しています。
「意欲」は哲学用語としても使用される表現で、「主観的・特殊的な任意の意志の活動」や「複数の動機から目的を選択した上で積極的に作用する意志活動」といった意味合いを持っています。
「意識」とは?
「意識(いしき)」とは、「心が覚醒していて、対象(事物)を知覚している時の状態」を意味しています。
「意識」は、「政治的・社会的な関心・自覚」や「物事・状態に気づいていること」などの意味も持っている言葉です。
心理学用語としての「意識」は、「自分自身の心理状態を直感して自覚すること」を意味しています。
哲学用語の「意識」には、「知覚・感情・欲求(衝動)・判断などの人の心で起こる志向的な体験全般(何かに向かおうとする心的作用のすべて)」といった意味があります。
「意欲」と「意識」の違い!
「意欲」と「意識」の違いを、分かりやすく解説します。
「意欲」も「意識」も「心の状態・作用」を意味する言葉ですが、「意欲」というのは「自発的・積極的に何かをしたいと思う心の働き」を意味しています。
それに対して、「意識」というのは「覚醒して何らかの対象を知覚(認識)している時の心の状態」や「ある物事(状態)に気づいていること」を意味する言葉で、「意欲」のように「何かを自発的にやろうとする心の働き」というまでの意味合いがない違いを指摘できます。
「意欲」の言葉は「自発性・主体性・積極性」に意味の重点が置かれていて、「意識」の言葉は「覚醒・知覚・気づきの心的状態」に意味の重点があるという違いがあります。
まとめ
「意欲」と「意識」の意味の違いを詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「意欲」という言葉は、「自発的に進んで何かの物事をしようとする心の作用」や「主観的な任意の意志活動を示す哲学用語」を意味しています。
「意識」というのは、「心が覚醒して物事を知覚している時の状態」や「政治的・社会的な関心と自覚」などの意味を持っている言葉です。
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