この記事では、「危機一発」と「危機一髪」の違いを分かりやすく説明していきます。
「危機一発」とは?
「危機一発」の意味と概要について紹介します。
意味
「危機一発」は「ききいっぱつ」と読み、「一つ間違えば命の危険になりかねない状況」「わずかな差でも大きな危険に至る可能性」という意味です。
正しくは「危機一髪」で、「危機一発」は誤用です。
概要
「危機一発」は「危機一髪」の誤用です。
誤用される由来は、1964年に公開されたイギリス映画「007/危機一発」というタイトルからきています。
このタイトルは邦題であり、勝手に日本側で付けたものですが、ジェームズ・ボンドが銃を使用していることになぞらえて銃弾の意味で「一発」をしました。
ここから「一発」が使われる様になったと言われています。
尚、おもちゃで「黒ひげ危機一発」がありますが、こちらも商品名であり、間違いではありません。
「危機一髪」とは?
「危機一髪」の意味と概要について紹介します。
意味
「危機一髪」は、「一つ間違えば非常に危険になる状況」「わずかな差が危険につながる状況」という意味です。
概要
「危機一髪」は、「非常に危険なギリギリの状態」を表し、その状態から危うく抜け出せた時に使います。
現在危険な状況ではなく、危険な状態からからくも逃れられた時に「危機一髪だった」と使うのです。
「危機」は「危険なきっかけ」という意味で、「一髪」は、「髪の毛一本」という意味です。
つまり、「危機一髪」で「髪の毛一本程の差で命を落とすほどの危険な状態」を表しているのです。
この意味からしても「一発」が誤用であることが分ります。
「危機一発」と「危機一髪」の違い!
「危機一発」は、ブランド名やタイトル名を除き、「危機一髪」の誤用です。
「危機一髪」は、「一つ間違えば非常に危険になる状況」「わずかな差が危険につながる状況」という意味です。
まとめ
「危機一発」は「危機一髪」の誤用です。
例外もありますが、自分で書く時には間違えない様にしましょう。