この記事では、「とこぶし」と「あわび」の違いを分かりやすく説明していきます。
「とこぶし」とは?
「とこぶし」とは、ミミガイ科に属する巻貝の一種です。
後述する「あわび」とよく似ているので、間違えられることもありますが、こちらは比較的小ぶりで、7センチ大にまでしか成長しません。
その「あわび」と同様に、蒸したりや煮るという調理方法で食され、例えとなるか分かりませんが、「イクラ」に対する「トビッコ」のような存在だと考えると分かりやすいでしょう(その両者も、大きさ以外は酷似しています)。
「あわび」とは?
こちらの「あわび」も、ミミガイ科に属する巻貝です。
海産の高級食材として有名で、ほとんどのものが「とこぶし」と同じく、素潜り漁で捕獲されます。
こちらの子供の状態が、「とこぶし」と大きさもよく似ていますが、背になる面に5つまでの穴しか空いていないものがこの「あわび」で、6つや7つ空いていると「とこぶし」だと区別できます。
調理方法として、塩焼きや酒蒸しが有名です。
特に焼いて食べるという方法は、「とこぶし」ではあまり行わず、大きさのある「あわび」の方でよく見られます。
「とこぶし」と「あわび」の違い
「とこぶし」と「あわび」の違いを、分かりやすく解説します。
「とこぶし」は簡単に言えば、「あわび」が小さくなった種類だと考えていいでしょう。
見慣れていないと、その「あわび」の小ぶりのものとほとんど区別がつきませんが、先のように、背面の穴の数で見分けられます。
どちらも似たような味で、同じように料理することが多く、獲れる漁場も北海道南部から九州までと共に広く、よく似た巻貝同士です。
尚、「あわび」の貝の部分は「とこぶし」よりも堅く、金づちで叩こうと、簡単に割れるものではありません。
まとめ
「とこぶし」と「あわび」は、このように違います。
このように、よく似ている巻貝ですが、「あわび」の方が高級とされており、流通上でも高額で取引されています。