この記事では、「蔵元」と「酒蔵」の違いを分かりやすく説明していきます。
「蔵元」とは?
「蔵元」とは、日本酒の製造を行っている人のことです。
その代表となる(実際に作っている)人だけでなく、その身内(一族)がそのように呼ばれます。
造り酒屋の場合、実際に製造を行っている人やその家族はこの「蔵元」となりますが、それ以外の店員や販売員として雇われている人はそうとは呼びません。
つまり、日本酒の製造に絡んでいる身内をまとめて指す言葉だと考えていいでしょう。
ですが、親がその職に就いていても、全く関係のない仕事をしている子供など、お酒の製造に関わっていない身内に対しては使わない言葉です。
「酒蔵」とは?
「酒蔵」(さかぐら)は、日本酒を造る製造所です。
先の「蔵元」には、必ずこれがあり、そこでお酒が造られています。
使われ方としては、「○○さんなら、今酒蔵に入っていった」のように、場所そのものとして用いられる場合や、日本酒の製造業という意味で、「酒蔵をやっています」などと使う場合があります。
「蔵元」には当てはまらない従業員が「酒蔵に勤務してます」と使った場合には、日本酒を造っている製造所や会社に勤務していると言っていると考えていいでしょう。
「蔵元」と「酒蔵」の違い
「蔵元」と「酒蔵」の違いを、分かりやすく解説します。
「蔵元」は、日本酒の製造を生業としている人、その身内の家族のことになります。
ただし、家族だったとしても、それに全く関わっていない(別の職業に就いている)場合には、そうとは呼ばれないことが多いです。
その場合には、「実家は蔵元だ」と使うことができます。
「酒蔵」は、日本酒の製造所のことです。
そこで働く人の中で、実際にお酒を作っている人(と身内になる人)が「蔵元」、身内以外の従業員は「蔵人」(くらびと)と表現されます。
まとめ
「蔵元」と「酒蔵」は、このように違います。
「蔵元」がそのまま販売まで行っている場合に、先の「造り酒屋」と呼ばれることになります。