「導線」と「銅線」の違いについて、詳しく説明していきます。
「導線」とは?
「導線」とは、電気を通す物理的な線のことです。
一般の家庭用コンセントに指す各種の電気コードの中身が正にこれで、電気が通る色々な金属物質がこれに利用されます。
使う物質ごとに性質に違いがあり、それによって効率的に流すことができたり、安価に作ることができるなどまちまちですが、一般的には以下で紹介する「銅線」のことがほとんどです。
「銅線」とは?
こちらの「銅線」は、銅で作られた線を表します。
「導線」として使わない場合もそのように表現できますが、実際には線状にした銅のほとんどは「導線」として使われることになります。
「導線」として「銅線」が多く使われる理由は、熱伝導率の低さから、電気を流した時にあまり加熱しない為です。
家庭用の電気コードを例にとるとよく分かりますが、もちろんその上に皮膜が張ってありますが、通電時に触ってみてもほとんど加熱が感じられません。
これがニクロム線だとするとかなりの高熱になり、とても電気コードには利用できません。
また、金属としての物質的に比較的安価だという点もその理由として挙げられます。
10円玉がこの銅製だということは有名ですが、銅なので10円の価値に利用できており、もし銀だとすると、10円玉として製造する都度赤字になってしまいます。
「導線」と「銅線」の違い
「導線」の中(種類)の1つが「銅線」だという理解でいいでしょう。
また、「導線」の方は比喩表現に使うこともできる言葉で、例えば、「メールが2人を繋ぐ導線になったようだ」のように用いられることができます。
この場合には、繋ぐ為の(物理的にではない)線や、そこに至るまでの道のような解釈になると考えていいでしょう。
まとめ
「導線」は、「銅線」も含む電気が流れる線のことだと解釈してください。
また、上のような比喩にも使えるとも覚えておきましょう。