「とても」と「すごく」は似たような意味を持っている混同しやすい言葉ですが、「とても」と「すごく」の意味の違いを正しく理解できていますか?
この記事では、「とても」と「すごく」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「とても」とは?意味や使い方
「とても」という表現は、「物事・行為の程度が非常にはなはだしいこと」を意味しています。
「とても」の語源は古語の「とてもかくても(いずれにせよ・結局は~)」にあり、元々は「とても真似できない」のように「否定・打ち消しの意味を強める言葉」として使われていました。
「とても」の表現の使い方は、「とても~ない」の形で「どうしても(結局)~ない」の意味合いで使うという使い方になります。
例えば、「とても叶いそうにない夢でした」のような文章で使えます。
現代では「とても美味しい料理でした」のように、否定の意味がない通常の文章でも、「程度がはなはだしい」という意味で使用されます。
「すごく」とは?意味や使い方
「すごく」という表現は、「物事・行為の程度がはなはだしくて逸脱しているさま」や「形容しがたいほどに状態・能力などが傑出していること」を意味しています。
「すごく」は、良い物事にも悪い物事にもどちらにも使えます。
「すごく」の使い方は、「すごく風の強い夜でした」のように「程度がはなはだしい時」に使う使い方になります。
また「彼女はすごい能力を発揮しました」の文章のように、「能力などが表現しがたいほど抜きん出ている場合」にも使用できます。
「とても」と「すごく」の違い!
「とても」と「すごく」の違いを、分かりやすく解説していきます。
「とても」の表現は、「とても私の力ではできません」のように、「元々は打ち消し・否定の意味を強める表現」を意味していました。
また、現代では「公的な場・文章(書き言葉)」でも使いやすいという傾向を持っています。
それに対して、「すごく」という表現は「物事・行為の程度がはなはだしい様子(良いことにも悪いことにも使える)」を意味している違いがあります。
現代では「すごく」は「とても」より砕けたニュアンスが感じられるため、「口語の話し言葉」で気楽に使われやすいという違いも指摘できます。
まとめ
「とても」と「すごく」の意味の違いを分かりやすく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「とても」という表現は、「元々は打ち消し・否定の意味を強める言葉」や「現代では公的な場・文章(書き言葉)で使われやすい言葉」を意味しています。
それに対して、「すごく」という表現は「物事・行為の程度がはなはだしい様子」や「現代では少し砕けたニュアンスがある話し言葉で使われやすい言葉」を意味しているという違いがあります。
「とても」と「すごく」の意味の違いを詳しく知りたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。