この記事では、「なお」と「より」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なお」とは?
「なお」には、二種類の解釈があります。
まず「基本的にはこの通りです。
なお、こういった場合には~」のような使われ方では、それが以下が補足的なものだという意味になります。
もう1つは、「そうなれば、なおいいでしょう」といった使い方の場合で、「もっと」、または下で紹介する「より」と言い換えることができ、「更に」に近い意味が表現できます。
この言葉は、漢字では「尚」となり、文章にする時には平仮名より、こちらを用いることが多いです。
「より」とは?
こちらの「より」には、三種類の意味があり、1つは「なお」の「更に」という解釈と同じです。
そちらでは、「そうすると、よりいいでしょう」のように使われます。
2つ目は、何かと比べて、それよりは(まだ)いい状態や状況だという解釈で、「失敗するより、よっぽどマシだ」などと使われた時がこの意味になります。
3つ目は、「誰々から」という使い方で、「○○氏より、祝辞を頂きました」といったような場合が、この英語で言えば“from”に該当する解釈です。
「なお」と「より」の違い
「なお」と「より」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは、どちらも複数の意味で使える言葉ですが、解釈がほとんど同じになる使い方があります。
先に挙げた「なおいいでしょう」のような「なお」の意味の場合に、「より」と言い換えても意味はほぼ一緒です。
この解釈以外では、それぞれ異なった意味になり、どちらも色々な使い方ができる言葉です。
まとめ
「なお」と「より」は、このような意味になる言葉で、解釈が同様のになる使い方では、どちらを用いてもいいでしょう。
「なお」は、記述では「尚」とすることがほとんどですが、「なお」でも意味が通らないことはなく、前後の文体次第では、無理に「尚」とはしない方がいい場合もあります。