この記事では、「殴打」と「打撲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「殴打」とは?
「殴打」(おうだ)とは、殴るという意味の言葉です。
「遺体には、殴打された形跡があった」と使われれば、誰かに殴られた後があったという意味になります。
ただ殴られたという意味だけでなく、素手で殴られたというニュアンスになり、凶器などが使われた際にはこの「殴打」とは使わず、凶器を使った攻撃、凶器による「打撲」といったように表現されます。
「打撲」とは?
「打撲」(だぼく)は、何らかの衝撃を受けて痛めることです。
殴られた時には、「殴られたことによる打撲」、誤ってどこかから落ちて体を打ったという場合には、「不注意からの落下による打撲」などと用いられます。
先の「凶器による打撲」は、凶器で殴られて痛めたという解釈になり、そのように誰かに攻撃されたという場合から、自らの不注意でどこかを打った、打ち付けた時まで広く使うことができます。
「殴打」と「打撲」の違い
「殴打」と「打撲」の違いを、分かりやすく解説します。
「殴打」は、殴ることで、主に素手でのそれを表現します。
人が相手という場合だけでなく、「悔しさから、壁を殴打した」のような使い方もできる言葉です。
「打撲」は、衝撃によって痛めた時に使われる表現で、「打撲だけで済んだ」と使った時には、打って痛めただけで済んだという意味になり、人からの攻撃で痛めた時にも、「殴打によって打撲を負った」のように使われます。
そのように一緒に使われることもあり、簡単に表現すれば、「殴打」は攻撃、「打撲」はそれを受けて痛めるという関係になります。
まとめ
「殴打」と「打撲」は、このような言葉です。
「殴打」は、自らの意思から行われることがほとんどですが、「打撲」の方は、不注意から転んだといった時にも使われる言葉で、攻撃されたという場合以外にも使われると覚えておきましょう。