この記事では、「途方に暮れる」と「路頭に迷う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「途方に暮れる」とは?
「途方に暮れる」とは、どうしていいか分からなくなったという意味の言葉です。
方法がなくなった、もうどうにもできないといった時がこの状態に当たり、「ガソリンが無くなって車が動かなくなり、途方に暮れた」のように使われます。
この状態になってしまうと、何かしらの外部からの協力がないと起こっている事柄の解決は難しいと考えていいでしょう。
先の例の場合には、誰かがガソリンを持ってきてくれる、またはレッカーしてくれるといったようなことがそれになると考えてください。
「路頭に迷う」とは?
「路頭に迷う」は、生活に困窮し、どうしていいか分からないという意味になります。
方法がないという点では、「途方に暮れる」状態に近いと言えなくもありませんが、そちらのような自力での解決が難しいというだけでなく、生活自体がどうしようもなくなることがこのように表現されます。
「今会社が倒産したら、路頭に迷うことになってしまう」などという使い方になり、「もう少しで路頭に迷うところだった」のように、そうならずに済んだと使われることも多い言葉です。
「途方に暮れる」と「路頭に迷う」の違い
「途方に暮れる」と「路頭に迷う」の違いを、分かりやすく解説します。
「途方に暮れる」は、前述のように、その事柄の自力での解決が難しくなった場合に使われる表現になります。
どうにもできないという意味になり、そのままでは日が暮れてしまう(時間だけが経ってしまう)ことからの比喩表現です。
「路頭に迷う」は、生活ができなくなることで、「路頭に迷うところだった」と使われた時には、生活の基盤が失われるほどのピンチだったと言っていると解釈していいでしょう。
まとめ
「途方に暮れる」と「路頭に迷う」は、このように違う言葉です。
似た意味にも思えますが、「路頭に迷う」ことになると、「途方に暮れる」程度の騒ぎではありません。