「言及する」と「言う」では、言葉として使う目的が異なります。
「言及する」とは?意味や使い方
この「言及(げんきゅう)する」は、何かを追求することが目的で問い掛ける時に使う表現になります。
例えば、「その件については言及せざるを得ない」と使うと、その件と呼ばれる内容について追求しなくてはいけないという解釈になり、言葉による追求がこの「言及」だと考えると分かりやすいでしょう。
「言及が必要だ」、「言及した結果~」などという使い方が多く、テレビや新聞などのメディアでも多用されている言葉です。
「言う」とは?意味や使い方
「言う」は、単に「言葉に出して伝えること」だと解釈してください。
「そのように言うことにした」、「あのことまで言うべきだろうか」のような使い方になりますが、「(言葉で)伝える」と言い換えればそのまま意味が通ります。
何かを伝える際でも、直接言葉にしない場合には使えない表現なので、近年多いメールなどの電子的なやりとりに対しては用いません。
「言及する」と「言う」の違い
「言及する」行為には「言う」ことが含まれているように思えますが、必ずしもそうだとは限りません。
それは、実際に言葉によってそれを行う訳ではなく、書面などで行ったとしても「言及」と使うことができるからです。
よって、「メールであの件について言及された」ということもあり、「言及」は、追求が目的の問い掛け全般に対して使える表現になります。
それが口頭での言葉によるものだったり、書面だったり、メールなどの電子的な手段でも構わない表現になります。
「言う」は、直接話し掛けた時ではないと使うべきではなく、「メールで言うことにした」のように使われることもありますが、これは間違いになります。
正しくは「メールで伝えることにした」とするべきです。
まとめ
「言及」は、手段は問わず追求する為の問い掛けに対して使う言葉で、「言う」は、直接言葉にすることが前提となる表現だと覚えておいてください。