「恐れ多い」と「畏れ多い」の違いとは?分かりやすく解釈

「恐れ多い」と「畏れ多い」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「恐れ多い」「畏れ多い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「恐れ多い」とは?

「恐れ多い」とは?

「恐れ多い」とは、形容詞で相手に対して失礼だ、自分には勿体ないといった時に使う言葉です。

「僕は、部長にお茶を淹れてもらうなんて恐れ多いことができない」「彼と自分を同格に語るなんて恐れ多くてできない」などと使います。

相手が実力、立場が上で、自分が下であるという認識のもと使う言葉となります。

「畏れ多い」とは?

「畏れ多い」とは?

「畏れ多い」とは形容詞で、身分の高い人に対して失礼である、身分の高い人から受けた厚意が、自分の身に過ぎていて勿体ないと恐縮するすることを言います。

基本的に意味合いは「恐れ多い」と同じなのですが「畏れ」という字を使う場合は、神仏、年長者に対しての慎みを表します。

「神社でそんなことをするなんて何と畏れ多いことだ」「こちらにもミスはあるのに、社長がお詫びに来るとは畏れ多い」などと使います。

「恐れ多い」と「畏れ多い」の違い!

「恐れ多い」と「畏れ多い」の違い!

「恐れ多い」「畏れ多い」の違いを、分かりやすく解説します。

この二つの言葉はどちらも同じ意味となります。

自分より身分が上にある人に対して失礼になるといった時にこの言葉を使います。

また身分が高い人から良くしてもらうことが、自分の身に過ぎて勿体ないという時もこの言い方をします。

漢字の使い分けに特に決まったルールがあるわけではありません。

ただ「畏れ」という言葉の古い意味合いとして神仏、年長者に対する慎み、はばかりといったものがあります。

非常に身分が高い、高貴な人、尊敬する年長者などの場合は「畏れ多い」の方がふさわしく感じられます。

例えば「畏れ多くも天皇陛下のご臨席を賜る」などと使います。

一般的な上下関係であれば「恐れ多い」が適当でしょう。

「先輩に掃除をさせるなんて恐れ多いことができません」といった風に会話などでも使います。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「恐れ多い」「畏れ多い」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。

二つの言葉の意味は同じですが、漢字の意味によってふさわしい方を選ぶようにするといいでしょう。