この記事では、「無神論者」と「無宗教」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無神論者」とは?
「無神論者」とは、神の存在を一切否定する考え方をする人のことを言います。
つまり神などいないと思っていて、宗教そのものを否定、必要ないものだと考えているわけです。
熱心な信者の人からすれば「無神論者」とは、神を冒涜する危険人物として映ることでしょう。
「無神論者」であっても、それを公言することは勇気が必要かもしれません。
「あいつは無神論者だ」「私は無神論者ではないが、その宗教は好きではない」などと使います。
「無宗教」とは?
「無宗教」とは、自分自身が信仰する宗教を持っていないことを言います。
また、葬儀においてどの宗教の儀式にもよらないという意味もあります。
「無宗教」の人は、自分が宗教を持たないだけであり、神や仏の存在を信じていないわけではありません。
また逆に「無宗教」だからこそ、神社、お寺、教会などどの宗教にも寛容であるとも言えるのです。
「本人の希望により、母は無宗教葬だった」「僕は無宗教だから宗教にはまる人の気持ちはよくわからない」「無宗教だけど神の存在は信じている」などと使います。
「無神論者」と「無宗教」の違い
「無神論者」と「無宗教」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は似た印象があるかもしれませんが、まったく意味合いが違います。
混同しないように気をつけてください。
「無神論者」とは神の存在を一切否定する考え方を持つ人という意味になります。
神はいないという考えですから、当然ながら宗教も否定していることになります。
「無神論者」は、誰しも神への信仰は持たずに生まれてくると主張しています。
簡単に言えば「無神論者は神を信じていない人」となります。
一方「無宗教」とは、自分が信仰する宗教を持っていない人のことを言います。
つまり他の人が宗教をしていることに否定的という意味は一切ありません。
また、神、仏といった存在を信じている人もいるのです。
これが「無神論者」との大きな違いと言えるでしょう。
また、葬儀をする際、何かの宗教によらないことを「無宗教」ということもあります。
「無神論者」の人の葬儀は「無宗教」になるという可能性が高いわけです。
ごく簡単にまとめますと「無神論者とは神の存在を一切否定している人、宗教など必要ないという考え方」「無宗教とは自分自身が信仰する宗教を持っていないこと、神や仏の存在を否定しているわけではない、葬儀においてどの宗教の儀式によらないもの」ということになります。
また「無神論者」と言いますと、危険人物のようなとらえ方をする人もいますが、そのような決めつけをしてはいけません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「無神論者」と「無宗教」の違いを解説しました。
どちらも宗教を信仰していないといった共通点がありますが、神や仏に対する考え方には大きな違いがあります。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して、使い分けていきましょう。