この記事では、「おろおろ」と「おどおど」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おろおろ」とは?
「おろおろ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「不十分な様子」という元の意味で、ものごとがしっかりできてない状態のことです。
2つ目は「全体に行き渡らない様子」という意味で、ところどころしかない状態のことです。
3つ目は上記から転じて、「驚きや悲しみなどで衝撃を受けてうろたえる様子」という意味で、精神的にショックを受けて、どうして良いか分からない状態のことです。
4つ目は「涙を流し、声を震わせて泣く様子」という意味で、悲しみのあまりに涙がどんどん出て声がよく出ない状態のことです。
上記に共通するのは「不安定な状態」という意味です。
「おろおろ」の語源は「疎か(おろそか)」で、「不十分な」「なおざりな」という意味です。
同じ言葉を2つ重ねて強調して、「ものが行き渡っていない」→「あっちこっちにある」→「右往左往」→「うろたえる」という意味で使われる様になりました。
「おろおろ」の使い方
「おろおろ」は「不十分な様子」「全体に行き渡らない様子」「驚きや悲しみなどで衝撃を受けてうろたえる様子」「涙を流し、声を震わせて泣く様子」という意味です。
副詞として「おろおろする・した」「おろおろと~する」と使われることが多くなります。
基本的に、日常で使われる場合、精神的に衝撃を受けてうろたえる様子に使われる言葉です。
「おどおど」とは?
「おどおど」の意味は以下の通りです。
1つ目は「不安や緊張で気持ちが落ち着かない様子」という意味で、普段とは違う状況で気持ちが不安定になる様子のことです。
2つ目は「恐怖心で一杯になり、過剰に敏感になる様子」という意味で、恐怖のあまりにちょっとした物音にも敏感になる様子のことです。
上記に共通するのが「気持ちが落ち着かない」という意味です。
「おどおど」の語源は古語の「おづ (怖づ)」で、「恐れる」「こわがる」という意味です。
同じ言葉を2つ重ねて強調して、「こわがる」→「神経質になる」→「落ち着かない」という意味で使われる様になりました。
「おどおど」の使い方
「おどおど」は「不安や緊張で気持ちが落ち着かない様子」「恐怖心で一杯になり、過剰に敏感になる様子」という意味で使われます。
副詞として「おどおどする・した」「おどおどと~する」と使われることが多くなります。
基本的に、恐怖や不安、緊張で気持ちが落ち着かない様子に使われる言葉です。
「おろおろ」と「おどおど」の違い
「おろおろ」は「精神的に衝撃を受けてうろたえる様子」という意味です。
「おどおど」は「恐怖や不安、緊張で気持ちが落ち着かない様子」という意味です。
「おろおろ」の例文
・『母が急死して父はただおろおろするばかりだった』
・『財布を落としておろおろする』
・『会議の資料が間に合わずおろおろする』
・『子供がけがをしたと連絡が来ておろおろする』
「おどおど」の例文
・『彼はスピーチの場になるとおどおどする』
・『おどおどして明らかに挙動不審な人がいる』
・『外国人に話しかけられておどおどする』
・『恋人の実家を訪ねて両親に会いおどおどする』
まとめ
今回は「おろおろ」と「おどおど」について紹介しました。
「おろおろ」は「うろたえる」、「おどおど」は「落ち着かない」と覚えておきましょう。