この記事では、「空手」と「柔道」の違いを分かりやすく説明していきます。
「空手」とは?
「空手」とは、まだ琉球王国だった時代、現在の沖縄地方で発祥したと言われる立ち技による格闘技(競技)です。
原則的に素手での戦いになりますが、近年ではグローブを装着した競技として行われる場合もあります。
流派によって、首から上への手による打撃が禁止されていたり、防具を装着するといったようにルールが異なり、相手とは戦わず、空手の「型」だけの審査で勝負が決する「空手道」というジャンルも存在します(こちらは明らかに「競技」です)。
相手を手や足で打ち付けて戦う競技で、明らかな「一本」による決着(相手が倒れて動けなくなる、など)以外に、判定で勝負が着くこともあります。
「柔道」とは?
「柔道」は、嘉納治五郎氏が考案した日本の武術、及び競技になります。
現在ではフランスに国際柔道連盟の本部がありますが、発祥は先のように日本です。
その為、国際ルールと日本独自のルールという2つの競技ルールが混在しており、「効果」という国際ルール専門の判定が存在したことがありますが、現在ではほとんど統一されて、押さえ込みの時間のみが違う程度に留まっています。
相手と組み合って技を掛け合う競技になり、逃げていると「指導」とされ、それが重なると負けになってしまうので、基本的には前に出続けないといけません。
こちらも「一本」で勝ちとなり、相手の背中が着くように投げを打った時や、それに近い「技有り」が2つでも「合わせ一本」となります。
「空手」と「柔道」の違い
「空手」と「柔道」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも同じような胴衣を着て行われる競技ですが、ルール的に「空手」では、打撃による攻撃になり、「柔道」の方は、掛けた技で倒すという違いがあります(打撃は反則になります)。
また、「柔道」のルールは日本では共通ですが、「空手」では、流派によって細かいルールが違う為、他流試合になる時には、どちらにも共通の統一ルール(どちらかに有利にならないように調整されたもの)が採用されます。
まとめ
「空手」と「柔道」は、このように違います。
「柔道」は、国際ルールではどちらがか青い胴衣を着るなど(日本のルールでは、胴衣は白だけが認められています)、日本で行われる場合と多少の違いがあります。