この記事では、「被告」と「被告人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「被告」とは?
「被告(ひこく)」とは、「私人間(個人間)の争いを前提として、民事訴訟で訴えられた人」を意味している法律用語です。
「被告」は刑罰を受ける可能性がある犯罪を犯した人ではなく、「私人間の係争を前提に、損害賠償を求められるなどの民事訴訟の訴えを受けた人」のことを意味しているのです。
そのため、「被告」は民事訴訟で敗訴しても、禁固・懲役・罰金などの刑罰を受けるわけではありません。
「被告人」とは?
「被告人(ひこくにん)」とは、「刑法に違反する何らかの犯罪を犯して、刑事訴訟で立件・起訴された人」を意味している法律用語です。
「被告人」は「民間の個人」ではなく「国家権力を持つ検察官」によって刑事事件で起訴された人(犯罪を犯した容疑者)を意味していて、「被告」とは異なり行動の自由を制限されることが多くなります。
そのため、「被告人」は刑事訴訟で敗訴すると、(執行猶予がつかなければ)禁固・懲役・罰金などの刑罰を受けることになります。
「被告」と「被告人」の違い!
「被告」と「被告人」の違いを、分かりやすく解説します。
「被告」も「被告人」も「訴えを起こされた人」を意味する法律用語ですが、「被告」と「被告人」では「訴えられた内容・犯罪(刑法違反)の有無・根拠となる法律」などが違っています。
「被告」という法律用語は「私人間の争いで民事訴訟で訴えられた人」のことを意味していて、「被告人」という法律用語は「(何らかの犯罪を犯して)刑事訴訟で起訴されて訴えられた人」のことを意味している違いを指摘できます。
「被告」が民事訴訟で敗訴しても刑務所で懲役・禁固の自由刑や罰金刑を受ける可能性はありませんが、「被告人」が刑事訴訟で敗訴した場合には刑務所に収監される自由刑や罰金刑を受ける可能性がある決定的な違いがあるのです。
まとめ
「被告」と「被告人」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「被告」とは「民事訴訟で訴えられた人」を意味していて、「被告人」は「犯罪を犯して刑事訴訟で検察官に立件され起訴された人」を意味している違いがあります。
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