この記事では、「倫理」と「道徳」の違いを分かりやすく説明していきます。
「倫理」とは?
「倫理」の意味と使い方について紹介します。
「倫理」の意味
「倫理」は「りんり」と読みます。
意味は「人として守るべき道義」「善悪を判断する為の基準のこと」「倫理学の略のこと」です。
「倫理」の使い方
「倫理」は、人とて守って行う道義のことを言います。
社会人として生きていく上で、守るべきことや、常識的な考え方の規範となるべきことを表します。
「倫」は「人の守るべき道」という意味、「理」は「ものごとのすじみち」という意味、「倫理」で「人の守るべき筋道」という意味で使われます。
「倫理」と「道徳」は混同されがちですが、「倫理」の場合は「理」が付いていますので、「なぜそうなのか」という理屈を伴った考え方のことになります。
例えば「コロナウィルスを人に移さない様に、県外をまたいでの外出を自粛する」など、社会とのかかわり方に関する時に使われます。
「道徳」とは?
「道徳」の意味と使い方について紹介します。
「道徳」の意味
「道徳」は「どうとく」と読みます。
意味は「人々が、善悪を理解して正しい行為する為に、守り従うべき内面的な規範のこと」「小・中学校の教科の一つで、善悪の判断などを学ぶもののこと」「中国の哲学者、老子の教えのこと」です
「道徳」の使い方
「道徳」は、社会生活の秩序を守る為に、人が守って行うべき規範のことを言います。
善悪の判断力を持ち、今までに積んだ経験や知識などに基づき、自分で考えて正しいと思う行動することを言います。
「道」は「人が守るべき方向」という意味、「徳」は「人として価値ある行い」という意味、「道徳」で「人として価値ある行いを守ること」という意味で使われています。
「道徳」は、個人の判断力によるもので、そのルールに外れても罰則などはありません。
「倫理」と「道徳」の違い!
「倫理」は「社会生活を送る上で、人として守べき道のこと」です。
「道徳」は「善悪を判断する為に守べき規範のこと」です。
まとめ
今回は「倫理」と「道徳」の違いをお伝えしました。
「倫理は社会的に道理に叶っていること」、「道徳は個人の考えとして守るべ規範」と覚えておきましょう。