この記事では、「ひっくり返す」と「裏返す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ひっくり返す」とは?
「ひっくり返す」とは、「物・書類の上下や表裏などを反対にすること」を意味している言葉です。
例えば、「カードをひっくり返してみました」などの文章で使います。
また「書物・書類などのページを繰ること」という「ひっくり返す」の意味では、「専門書をひっくり返して該当部分を探しました」などの例文で使われます。
「ひっくり返す」には「物理的に勢いよく横・後ろに倒すこと」の意味もあり、「こけてバケツをひっくり返しました」といった文章で使うことができます。
さらに「ひっくり返す」の表現には「今までとは反対の状態や関係にすること」の意味合いも備わっていて、「会議の決定事項をひっくり返しました・今までの関係をひっくり返しました」といった例文で使用可能です。
「裏返す」とは?
「裏返す(うらがえす)」とは、「書類などの表と裏を逆にすること」を意味している言葉です。
例えば、「テスト用紙を裏返して落書きをしていました」などの例文で使えます。
また「裏返す」には、「物事を反対の立場(視点)から考える」といった意味合いもあります。
この意味では、「裏返して見れば、相手の言い分にも納得できるところがあります」といった例文で使用することが可能です。
「ひっくり返す」と「裏返す」の違い!
「ひっくり返す」と「裏返す」の違いを、分かりやすく解説します。
「ひっくり返す」も「裏返す」も「書類などの表と裏を反対(逆)にする」という共通の意味を持っています。
しかし、「ひっくり返す」には「裏返す」にはない、「書物・書類などのページを繰ること」や「物事を今までとは反対の状態にすること」「物理的に勢いよく倒すこと」といった意味がある違いを指摘できます。
例えば、「書類をひっくり返して調べる」を「書類を裏返して調べる」に言い換えると違う意味になってしまいます。
また「ぶつかってテーブルをひっくり返した」の文章も「裏返した」に言い換えることはできない違いがあります。
さらに「今までの常識をひっくり返した」も「裏返した」に置き換えることはできないのです。
「裏返す」という言葉にも、「ひっくり返す」にない「物事を逆の視点から考える」の意味があります。
まとめ
「ひっくり返す」と「裏返す」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「ひっくり返す」とは「上下や表裏などを反対にする」「書物などのページをめくること」「くつがえして逆転すること・倒すこと」などを意味していて、「裏返す」は「表と裏を逆にすること」「物事を反対の立場から考える」を意味している違いがあります。
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