この記事では、「ロールバック」と「ロールフォワード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ロールバック」とは?
「ロールバック」とは、「データベースのトランザクション処理の途中でエラー(障害)が発生した時に、ジャーナルファイルを使用してその処理を取り消すことでデータの整合性を維持する対処方法」のことを意味しています。
「トランザクション」とは「複数のデータ処理を1セットとしてまとめたもの」、「ジャーナルファイル」は「データベース更新の前と後の状態を記録したファイル」を意味しています。
「ロールバック」は、「後退復帰」とも呼ばれます。
「ロールフォワード」とは?
「ロールフォワード」とは、「データベース(ハードディスク)が壊れたりシステム障害が発生した時に、(ハードディスク交換をした上で)バックアップファイルを適用してバックアップした時点から処理をやり直す対処方法」のことを意味しています。
「ロールフォワード」では、壊れたディスクを交換してバックアップファイルで特定時点のデータを再現し、さらにジャーナルファイルでバックアップ以降の処理をできるだけ再現することになります。
「ロールフォワード」は、「前進復帰」とも呼ばれます。
「ロールバック」と「ロールフォワード」の違い!
「ロールバック」と「ロールフォワード」の違いを、分かりやすく解説します。
「ロールバック」も「ロールフォワード」も「データベースに異常(エラー)が発生した時の対処方法」を意味しているという点ではよく似ていますが、「データベースやトランザクションの異常に対する具体的な処理のやり方」に違いがあります。
「ロールバック」は「トランザクション処理の途中でエラーが出た時に、エラーが出た処理を取り消すという処理方法」のことを意味しています。
それに対して「ロールフォワード」は、「ただ取り消すのではなく、データベース(ハードディスク)が物理的に壊れた時に、特定のバックアップを利用してそこから処理をやり直すこと」を意味している違いを指摘できます。
まとめ
「ロールバック」と「ロールフォワード」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「ロールバック」とは「データベースのトランザクションの処理中に障害が発生した時に取り消す形の対応・処理方法」を意味していて、「ロールフォワード」は「データベースのシステムやHDDに障害が発生した時にやり直す形の対応・処理方法」を意味している違いがあります。
「ロールバック」と「ロールフォワード」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。