この記事では、「約款」と「定款」の違いを分かりやすく説明していきます。
「約款」とは?
「約款(やっかん)」とは、「契約・条約などで定められている個別の条項」を意味している表現です。
また「約款」には、「保険契約・スマホ契約・配送契約などにおいて前もって定めておく定形的な決まりごと・前提のルール」といった意味合いもあります。
例えば「保険約款」であれば、「毎月の保険料の金額・加入できる条件・保険金支払いの条件」などの「定形的なルール」が「約款」に記載されているのです。
「定款」とは?
「定款(ていかん)」とは、「会社(法人)・公益法人・協同組合などを設立する際に、定める必要がある集団組織の根本規則」のことを意味している言葉です。
「定款」という法律用語は、「会社をはじめとする集団組織の目的・設立趣旨・活動内容・組織構成などを根本規則(基本的なルール)としてまとめたものやその根本規則を書面にしたもの」を意味しているのです。
会社の「定款」には「会社の名称と住所・会社の事業の目的と趣旨・取締役の氏名」などが記載されていて、会社を設立する時には「公証人役場」で定款の認証を受けることになります。
「約款」と「定款」の違い!
「約款」と「定款」の違いを、分かりやすく解説します。
「約款」も「定款」も「守らなければならない決まりごと・ルール」という類似した意味合いを持っていますが、「約款」というのは「契約をする時に決める個別の条項・内容」のことを意味しています。
「約款」は「契約上の個別の決めごと・保険や携帯電話の契約などにおいてあらかじめ定めた定形的な決まり」のことを意味していますが、「定款」というのは「会社(法人)・協同組合などを設立する時に定める必要がある根本的な規則・目的」のことを意味しているという違いがあるのです。
「約款」は「定形的な契約上の決まりごと」を意味し、「定款」は「会社などの組織団体の基本的な決まりごと・目的や趣旨」を意味している違いを指摘できます。
まとめ
「約款」と「定款」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「約款」とは「契約・条約などで定められている個別条項」を意味していて、「定款」は「会社(法人)・組合・公益法人などを設立する際に定めなければならない根本的な規則」を意味している違いがあります。
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