この記事では、「ずり上がる」と「這い上る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ずり上がる」とは?
「ずり上がる」の意味と使い方について紹介します。
「ずり上がる」の意味
「ずり上がる」は「ずりあがる」と読みます。
意味は「少しずつすべる様に上に移動すること」です。
「ずり上がる」の使い方
「ずり上がる」は、少しずつずらす様にすべらせながら、上に移動することを言います。
「ずる」は動詞で「少しずつすべって動く」「決まった位置から少し外れる」「すり動く」「引きずる」という意味で、口語は「ずれる」になります。
「ずり上がる」は、基本的に物に対して使われる言葉で、人間には使われません。
「タイトスカートがずり上がる」と使いますが、「人が急な坂道をずり上がる」とは言わないのです。
自然現象でその物がずれて動いてしまうことが多く、人為的に行う時には「ずり上げる」と他動詞で使います。
「這い上る」とは?
「這い上る」の意味と使い方について紹介します。
「這い上る」の意味
「這い上る」は「はいあがる」「はいのぼる」と読みます。
意味は「はって上に上がる」「身分が低い状態や苦しい境遇から抜け出すこと」です。
「這い上る」の使い方
「這い上る」は、以下の2つの意味があります。
1つ目は「はって上に移動すること」で、四つんばいになり、手足を使って上に行くことを言います。
「這う」は「手足を地面や床につけて進む」「腹を付けて進む」「虫や蛇などが、からだで地をするようにして進む」「植物の根やつるなどが、地面や物にまつわりついて生長すること」「さまよいあるく」という意味があります。
2つ目は「地位の低い状態、苦しい境遇から努力をして抜け出すこと」という意味で、ビジネスのサクセスストーリーとして使われることが多くなります。
どちらの意味も、人や動物などが意思を持って移動する時に使われ、物には使われません。
「ずり上がる」と「這い上る」の違い!
「ずり上がる」は「物が少しずつすべる様に上に移動すること」です。
「這い上る」は「人や動物が手足を使って上に移動すること」です。
まとめ
今回は「ずり上がる」と「這い上る」の違いをお伝えしました。
「ずり上がるは物に使う」、「這い上るは人や動物に使う」と覚えておきましょう。