この記事では、「なまはげ」と「獅子舞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なまはげ」とは?
「なまはげ」の意味と概要について紹介します。
「なまはげ」の意味
「なまはげ」とは、「秋田県男鹿市を中心に、大晦日に行われる行事、町内会の青年が鬼の面と蓑をつけ、木製の包丁や桶などを持って、地域の家々を訪れる」です。
「なまはげ」の概要
「なまはげ」は、秋田県の男鹿市を中心に行われている民俗行事です。
大晦日の夜に、数人の若者が、鬼の面と蓑を身に付けて、木で作った包丁と桶などを持ち、その地域の家を回って歩くことを言います。
鬼のセリフとして、「悪い子はいねがぁ」「泣く子はいねがぁ」と言うのが有名です。
「なまはげ」の由来は、秋田の方言で「ナモミを剥ぐ」からきています。
「ナモミ」とは、火にあたり過ぎた時に肌に浮かぶまだら模様のことです。
主に子供に対して「怠けて囲炉裏にばかり当たっているとナモミができるぞ」と戒める為に、「なははげ」が誕生したのです。
「獅子舞」とは?
「獅子舞」の意味と概要について紹介します。
「獅子舞」の意味
「獅子舞」は「ししまい」と読みます。
意味は「獅子の頭をかぶって演ずる芸能、一人が舞うものと、二人の人間が入って舞うものがある」「能楽で、獅子を模倣した舞のこと」です。
「獅子舞」の概要
「獅子舞」は、獅子の頭をかぶって演じる伝統芸能のことを言い、現在ではお正月の行事となっています。
「獅子舞」には「悪霊払い」「疫病退散」「五穀豊穣」の意味があります。
獅子はライオンのことで、インドや中国では昔から霊獣として崇拝されて、室町時代に日本に伝わりました。
「獅子舞」には、1人で演じる「風流系(ふうりゅうけい)」と、2人で演じる「伎楽系(ぎがくけい)」があります。
「獅子舞」が頭を噛むのは、その人に付いている邪気を食らうという意味があります。
「なまはげ」と「獅子舞」の違い!
「なまはげ」は「秋田県の伝統行事で、鬼の面を被った人が家を回るもの」です。
「獅子舞」は「日本のお正月の伝統行事で、獅子の頭を被った人が踊るもの」です。
まとめ
今回は「なまはげ」と「獅子舞」の違いをお伝えしました。
「なまはげは鬼」、「獅子舞はライオン」と覚えておきましょう。