この記事では、「ご縁」と「因縁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご縁」とは?
「ご縁」の意味と使い方について紹介します。
「ご縁」の意味
「ご縁」は「ごえん」と読みます。
意味「仏教語で結果を生じる間接的な原因のこと」「そうなる巡り合わせ」「関係を結ぶけっかけ」「血縁のつながり」「ものごととのかかわり合い」です。
「ご縁」の使い方
「ご縁」は「縁」を丁寧に言い表した言葉です。
日常的に使う時には「出会い」「きっかけ」「関係」などを表し、お互いの意識が偶然に一致した時に起きる何らかのかかわりのことを言います。
「これもなにかのご縁」は、出会ったのも単なる偶然ではなく、お互いが引き寄せ合ったものであるという考え方です。
また、就活で応募先から断られる時に、「今回はご縁がなかったということで」と使われることもあります。
「因縁」とは?
「因縁」の意味と使い方について紹介します。
「因縁」の意味
「因縁」は「いんねん」と読みます。
意味は「仏教語で、ものごとが生じる直接的・間接的な働き」「前世から決まっている運命」「以前から続いている関係」「ものごとの由来」「言いがかり」です。
「因縁」の使い方
「因縁」は、サンスクリット語に由来していて、日常的に使う時には「原因」「動機付け」「きっかけ」を表します。
「因」は「直接的な原因」という意味、「縁」は「間接的な原因」という意味、「因縁」で「この世のすべてのものごとを生じさせるあらゆる原因」という意味です。
あらゆるものごとということで、人という存在も「因縁」により作られているということになります。
目に見えるものだけではなく、人の心や関係なども、様々な「因」と「縁」が複雑に影響し合った結果であるといわれ、これを仏教では「因縁生起」、略して「縁起」と言います。
「ご縁」と「因縁」の違い!
「ご縁」は「結果を生じる間接的な原因のこと」です 「因縁」は「結果を生じる直接的・間接的な働き」です。
まとめ
今回は「ご縁」と「因縁」の違いをお伝えしました。
「ご縁は「間接的」、「因縁は直接的・間接的」と覚えておきましょう。