「演説」と「遊説」は、共に政治家がよく行うものです。
「演説」と「遊説」の違い
「演説」(えんぜつ)とは、自分の意見や主張、見解などを人前で話すことです。
選挙が近くなると、駅前などでよくこれが行われているのを目にすると思います。
基本的に、ある程度は人が集まっていないとこのように呼びませんが、通り掛かる不特定多数の人に対して行い、誰も立ち止まってくれないという状況だった場合でも、こう表現して構いません。
話される内容はそれぞれで、選挙の為のものであれば、自分や所属している政党の主張などがメインになり、特定の対象や世の中に対して何かを訴えたい場合には、そのような内容になります。
「遊説」(ゆうぜい)は、その「演説」を一箇所だけでなく、多くの場所で行うことです。
内容が同じ必要はありませんが、色々な人に聞いてもらう為に場所によっての多少の違いはあっても、ほぼ同様の内容で行うことが多いです。
「今日の遊説先は~」などとも使われる言葉で、全部で2箇所や3箇所程度であれば、特にこのようには表現しません。
「演説」を使った例文と意味を解釈
「演説」を使った例文と、その意味の解釈になります。
この言葉を聞くと、やはり選挙が思い浮かぶかも知れません。
「なかなかの演説だったが、大きなことを言い過ぎている気もした」 選挙の為の演説となると、どうしてもそのような傾向があると言わざるを得ません。
特に、税金を下げるなどというものはそう簡単にできるはずもなく、話半分に聞いておいた方がいいでしょう。
「遊説」を使った例文と意味を解釈
こちらは「遊説」を使った例文と、その意味の解釈になります。
参議院の全国区の選挙では、これが全国各地に渡ることも少なくありません。
「今日はあの大臣がこの駅前に遊説に来るようだ」
大きな選挙になると、大臣クラスの人がその地区の候補者の応援の為に遊説に来ることがあります。
そのような時には人もそれなりに集まるもので、候補者にとっては力強い応援になるでしょう。
まとめ
「演説」と「遊説」の違いは、以上の通りです。
その場で行われること自体は同じだと考えて構いません。