この記事では、「筋道」と「筋合い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「筋道」とは?
「筋道」とは、物事がそうあるべきということ、物事をするにあたっての順序という意味で使う言葉です。
納得できない、順番が違うといった物事が起こりますと「筋道が立たない」「筋道を踏んでいない」などと言います。
人によって「そうあるべき」という考え方は違いますので、片方が「筋道を踏んだ」と思っていても、片方からすれば「筋道が違う」「筋道を通せ」などと思うこともあるわけです。
「筋合い」とは?
「筋合い」とは、物事において、納得できる理由、根拠といった意味になります。
よく使われる言い回しに「文句を言われる筋合いはない」というものがあります。
これは、相手に文句を言われる理由も、関わりもないという意味になります。
他には「あなたが行く筋合いはない、欠席でいい」「何の筋合いで、そんなことを言ってくるのですか」などと、使います。
「筋道」と「筋合い」の違い!
「筋道」と「筋合い」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は「物事の道理」という意味があり、その意味においては同義語となります。
どちらを使っても意味は同じとなります。
それでは違いとは何か見ていきましょう。
「筋道」には物事を行うにあたっての順序、手順という意味があります。
この意味は「筋合い」にはありません。
一方の「筋合い」は、納得できる理由、行動など正当性を支える事実といった意味があります。
ですから「文句を言われる筋合いはない」という言葉は、相手から言われるような内容の事実はないと言っているのです。
簡単に言うならば相手に「言いがかりをつけてくるな」といった意味であるわけです。
まとめておきますと「筋道は物事を行う順序、手順」「筋合いは納得できる理由、根拠」と、なります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「筋道」と「筋合い」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
「物事の道理」という意味においては同じですが、それぞれ違う意味がありますので、そちらを覚えておいて混同しないようにしてください。