この記事では、「愚直」と「実直」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愚直」とは?
「愚直」とは「ぐちょく」と読みます。
意味は正直すぎて気がきかないこと、馬鹿正直という意味になります。
「愚直」は、正直なのですから信用できる人ではあります。
ですが、気がきかない、どこか不器用な人といった印象があります。
愚かなほど正直となれば、本音を言って損をするようなこともあるでしょう。
「彼は愚直で、お世辞も言えず出世を逃した」「どこまでも愚直な人だ」などと、使います。
「実直」とは?
「実直」とは「じっちょく」と読みます。
意味は、真面目で正直、律儀という意味になります。
「実直」はいい意味ですから、人の性格を言い表す時に使いますと褒め言葉ともなります。
「彼は実直な人だから、結婚する女性は幸せだと思う」「彼は長年、実直な仕事ぶりだ、不正をはたらくなどありえない」などと、使います。
「愚直」と「実直」の違い!
「愚直」と「実直」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉はどちらも「正直」という意味があります。
ですが言葉の意味が違いますので、同義語ではありません。
混同しないように気をつける必要があります。
それは「愚直」という言葉は、愚かと思えるほど正直という意味があり、融通がきかない、ただ正直なだけといった、人の性質を表しているからです。
仕事や生活において正直なことは大切ですが「融通がきかない」というのは、時に損をしたり、人から憎まれることもあるのです。
ですから、褒め言葉として使うことはあまりないでしょう。
一方の「実直」とは真面目で正直という意味になります。
真面目というのは「誠実」とも同義語ですが、仕事や結婚相手に求められる性格と言っても差し支えないでしょう。
つまり「実直」とは褒め言葉になるわけです。
これが「愚直」と「実直」の違いとなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「愚直」と「実直」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
どちらも「正直」という意味は同じですが、それ以外が違います。
正しく意味を覚えて、使い分けるようにしましょう。
