お酒を楽しむお店として「Pub(パブ)」と「Bar(バー)」がありますがこのふたつの店にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「Pub(パブ)」と「Bar(バー)」の違いについて解説します。
「Pub(パブ)」とは?
「Pub(パブ)」とは、「大勢の人が一緒になって酒を飲み交流するお店」を指す言葉です。
「Pub(パブ)」の発祥はイギリスだとされています。
イギリスは階級社会であり属する階級によってお酒をのむ店がはっきりと分かれます。
「Pub(パブ)」はイギリスでは労働者階級が通う庶民向けのお店を指し、気取らずに酒を飲み客同士が話したり交流したりして盛り上がるような気のおけない雰囲気が特徴です。
日本で一番近いのは「立ち飲み屋」で仕事帰りの男たちがふらりと立ち寄って一杯引っ掛けるような安居酒屋が「Pub(パブ)」にあたります。
現代の「Pub(パブ)」はもう少し幅広い店に対して使われます。
ちょっと高級なメニューを提供したりお酒のこだわったりと従来の安い飲み屋という立ち位置から脱却しながらも気軽に立ち寄れる飲み屋というコンセプトは守られています。
日本における「Pub(パブ)」は海外の感覚から比べると清潔できちんとした店が多く、「日常的に立ち寄れる気取らない飲み屋」を指します。
提供されるメニューはビールが主流でドイツやベルギー、イギリスなどビールの名産地として知られる国々の雰囲気を再現している店が多く見られます。
「Pub(パブ)」の使い方
・『Pub(パブ)にお酒を飲みに行く』
・『ビールとソーセージはPub(パブ)の鉄板メニューだ』
・『普段着で行けるのがPub(パブ)のいいところだ』
・『駅前にPub(パブ)がオープンしたそうだ』
「Bar(バー)」とは?
「Bar(バー)」とは、「カウンターを備えバーテンダーが酒を提供するお店」を意味する言葉です。
「Bar(バー)」と聞いて多くの人が思い浮かべるイメージといえばシックな内装にズラリと並んだ洋酒、カウンターで静かにグラスを傾ける寡黙な客と言った姿が定番です。
このようなイメージからもわかるように「Bar(バー)」とは「静かにお酒を楽しむお店」を指しています。
もちろん楽しくお酒を飲んだりおしゃべりに花を咲かせたりしてもいいのですが、一般的にはお酒そのものにこだわりがあり酒を飲み味わうことを主目的にしているお店」を「Bar(バー)」と呼んでいます。
酒の種類が多いのは「Bar(バー)」ならではの特徴です。
世界各国のレシピを取りそろえて提供されるカクテルを筆頭にウイスキーやブランデー、スピリッツやバーボンなどさまざまなお酒が楽しめるのが「Bar(バー)」の魅力です。
日本酒や焼酎などを提供するお店もあり酒を楽しみ酒について学ぶために多くの客が足を運びます。
「Bar(バー)」の使い方
・『Bar(バー)でブランデーを注文する』
・『ジャズが流れるBar(バー)で静かな時間を過ごすのが最高の楽しみだ』
・『Bar(バー)で大騒ぎするほど無粋なことはない』
・『カクテルを飲みにBar(バー)に出かける』
「Pub(パブ)」と「Bar(バー)」の違い
「Pub(パブ)」と「Bar(バー)」の違いは「お酒の楽しみ方」で区別されます。
「Pub(パブ)」はお酒を飲んで多くの人と話したり盛り上がったりなどコミュニケーションを目的としているお店です。
「Bar(バー)」は美味しいウイスキーや珍しいブランデーなど酒そのものを味わうことが目的です。
まとめ
日本では「Pub(パブ)」と「Bar(バー)」が明確に区別されていませんが、海外ではかなりはっきりと区別されています。
同じお酒でもどちらでのむのかによって味わいや楽しみ方は変わります。
自分にあった雰囲気のお店を選んでお酒を楽しんでください。