この記事では、「アイロニカル」と「シニカル」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「アイロニカル」とは?
「アイロニカル」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「アイロニカル」は、「ironical」と英語表記します。
「アイロニカル」は、「皮肉な。
皮肉っぽい」という意味があります。
ちなみに、「皮肉」には、「遠回しに意地悪く相手を非難すること。
その様子」という意味があります。
誰かのことを、直接的に非難するのではなく、それとなく伝わるように、遠回しに非難するような発言が目立つ人を、「アイロニカルな人」と言うことができます。
また、国の批判などを、笑いなどを交えながら、遠回しに伝えるような小説などを、「国を憂いたアイロニカルな作品」などと呼びます。
さらに、素晴らしい出来事が起こっても、素直に感動したり褒めたりせず、どこか小馬鹿にしたような態度を取り、感動を隠すタイプの人は、「アイロニカルなスタンスを崩さない人」などと呼ばれるかもしれません。
「シニカル」とは?
「シニカル」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「シニカル」は「cynical」と英語表記します。
「シニカル」は、「皮肉な態度を取る様子。
冷笑的」という意味があります。
誰かに対して、皮肉な態度を取る人がいる場合、「シニカル」という言葉を使うことができます。
もともと、「cynic(シニック)」という「皮肉屋」「冷笑家」などの意味を持つ言葉から生まれています。
例えば、人生を斜に構えてみるような人の態度を、「シニカルな態度」と呼びます。
また、誰かが失敗をしたときに、一緒に落ち込んだりせず、また、叱咤激励するのではなく、皮肉めいた笑顔を浮かべる人がいるかもしれません。
このような人の笑顔は、「シニカルな笑み」と呼び、「友達の失敗を、シニカルな笑顔を浮かべて見ていた」などという文章を作ることができます。
「アイロニカル」と「シニカル」の違い
「アイロニカルと「シニカル」の違いを、分かりやすく解説します。
「アイロニカル」は、「皮肉な。
皮肉っぽい」という意味があります。
一方の「シニカル」は、「皮肉な態度を取る様子。
冷笑的」という意味があります。
どちらの言葉にも、「皮肉」という意味があり、皮肉めいた態度を取る人のことを、「アイロニカル」、「シニカル」と呼ぶという共通点があります。
ただし、何かを遠回しに批判するときに、ユーモアを交える場合は、「アイロニカル」と表現することができます。
一方で、何かを遠回しに批判するときに、軽蔑の気持ちが含まれている場合は、「シニカル」と表現することができます。
このように、批判する対象について、ポジティブなのが「アイロニカル」、ネガティブなのが「シニカル」という違いがあると考えることができます。
まとめ
「アイロニカル」と「シニカル」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。